天皇賞(春)は波乱の予感!?久しぶりの京都開催で何かが起きるかも。タイトルホルダーやボルドグフーシュの取捨はどうする

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いよいよ天皇賞(春)がやってきます。

今年は3年ぶりとなる京都での開催とあって
昨年、一昨年とは異なる傾向になりそうです。

そこで今回は、京都競馬場で開催される天皇賞(春)について
データをもとに分析していきたいと思います。

京都芝3200mでのコース実績

まずは京都芝3200mというコースの特徴を過去データから見ていきましょう。

京都芝3200mは、向こう正面の2コーナー寄りの地点からスタートし、
そこから外回りコースを1周半してゴールします。

枠順で見てみると、6枠以降の成績が良く1、2、3枠については
過去5年の間で一度も馬券内に入っていません。

今回の競馬場の改修により、4コーナーの角度が変わり
より回りやすくなっています。

この改修も外枠からの馬に有利に働くと見られるため
4枠以降の枠に入った馬たちに注目したいところです。

次に脚質について見ていきましょう。

京都芝3200mの枠順別成績

枠番着度数勝率連対率複勝率
10-0-0-40.0%0.0%0.0%
20-0-0-40.0%0.0%0.0%
30-0-0-50.0%0.0%0.0%
40-1-2-30.0%16.7%50.0%
50-1-0-50.0%16.7%16.7%
61-1-1-316.7%33.3%50.0%
71-0-0-516.7%16.7%16.7%
81-0-0-614.3%14.3%14.3%

脚質については逃げた馬の複勝率が非常に高くなっています。

これは天皇賞(春)に限らず、京都競馬場における特徴となっています。

阪神競馬場と比較して平坦なコースのため、逃げ切りやすいコースだからです。

そしてこの傾向は、改修後のレースを見ていても同様でしたので
天皇賞(春)においても前に行ける馬を中心に見た方がよさそうです。

今回逃げる可能性のある馬としては
アフリカンゴールド、タイトルホルダー、ディアスティマ
これらの馬が挙げられます。

この馬たちの逃げ争いがどこまで加速するかによってレースのペースも変わってきそうですね。

次に種牡馬について見ていきましょう。

京都競馬場での天皇賞(春)は過去5年で3回開催されていますが
ディープインパクト産駒が2勝、ステイゴールド産駒が1勝となっています。

種牡馬名着度数勝率連対率複勝率
ステイゴールド1-1-1-220.0%40.0%60.0%
ディープインパクト2-1-0-525.0%37.5%37.5%

特にステイゴールド産駒は、サンプル数こそ少ないですが
馬券圏内60%という成績を残しています。

過去10年に広げてみても、ステイゴールド産駒は4勝しておりかなり得意としています。

今回ステイゴールド産駒の馬は、アフリカンゴールドが出走予定で、
ステイゴールド系としてはオルフェーヴル産駒のアイアンバローズとシルヴァーソニック、
ヒュミドール、メロディーレーンがいます。

また、ディープインパクト産駒はアスクビクターモア、ジャスティンパレス、ディープモンスター、
ディアスティマ、トーセンカンビーナらが出走を予定しています。

逆に過去5年で厳しかったのはキングカメハメハ産駒です。

種牡馬名着度数勝率連対率複勝率
ハーツクライ0-1-0-60.0%14.3%14.3%
キングカメハメハ0-0-0-50.0%0.0%0.0%
ルーラーシップ0-0-0-20.0%0.0%0.0%

キングカメハメハ産駒は京都競馬場での天皇賞(春)には5頭が参戦しましたが、いずれも馬券圏外でした。

さらにそのキングカメハメハの子であるルーラーシップ産駒も2頭が参戦して馬券圏外と
キングカメハメハ系は苦戦しがちなレースとなっています。

サンプル数が少ないため、どこまでこの傾向が通用するかはわかりませんが
今回キングカメハメハ系の馬としてはドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーが該当します。

昨年は阪神競馬場での天皇賞(春)を制しましたが
京都競馬場に戻った今年、もしかすると血統面から苦戦するかもしれませんね。

騎手に関してはサンプル数が少なすぎるため割愛しますが、
ルメール騎手が2勝、岩田康誠騎手が1勝をあげています。

このように見ていくと、逃げ馬であるアフリカンゴールドとディアスティマが
血統面でもプラスに働きそうで、注目したいところですね。

いずれも人気にはならなさそうなので、穴として押さえておいても良いかもしれません。

一方で人気が予想されるタイトルホルダーはやはり阪神競馬場から京都競馬場に変わることで
昨年のような強さを見せることができるのかという点で不安が残ります。

菊花賞や宝塚記念などこれまで勝利したG1全てが阪神競馬場のため、
京都競馬場でどのような走りを見せるのかは未知数です。

それでも実績は今回のメンバーの中では抜けているので
力で押し切る展開も0ではありません。

では、次にこの天皇賞(春)という舞台における様々なデータを見ていきたいと思います。

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天皇賞(春)の過去データ分析

まずは天皇賞(春)が荒れるレースなのか、それとも堅いレースなのかについて見ていきましょう。

過去10年で見てみると、天皇賞(春)は4番人気以内の馬がすべて勝利しています。

単勝人気成績勝率連対率3着内率
4番人気以内10-6-6-1825.00%40.00%55.00%
5番人気以下0-4-4-1190%3.10%6.30%
出典:https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2023/0430_1/

複勝率も55%となっており、人気馬が期待通りに走るレースと言えそうです。

一方で5番人気以下についても2着4回、3着4回と全く来ていない訳ではありません。
それでも連対率3.1%、複勝率6.3%と4番人気以上の馬と比較するとかなり低い数値になっています。

そのため穴馬は闇雲に狙わず、コレという馬に絞って買った方が良さそうです。

また、前走の着順も重要となってきます。

当然のことではあるのですが、G1で勝ち負けをする馬の多くは
前走でも良い成績を挙げているケースが多くなっています。

具体的に見てみると前走が4着以内だった馬が過去10年で9勝しています。

前走の着順成績勝率連対率3着内率
4着以内9-8-10-758.80%16.70%26.50%
5着以下1-2-0-611.60%4.70%4.70%
出典:https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2023/0430_1/

唯一の例外は2014年のフェノーメノですが、彼は2013年にも天皇賞(春)を制しており
このレースでの実績が十分にあった馬でした。

そうしたことを考えると、この前走4着以内というのはかなりキーポイントとなりそうです。

前走が5着以下だった馬は、アイアンバローズ、アスクビクターモア、サンレイポケット、ディープボンド、
ディープモンスター、トーセンカンビーナ、メロディーレーンが該当します。

これらの馬は残念ながら今回勝つまでは厳しそうです。

この中ではアクスビクターモアが比較的人気を集めそうで、
前走の敗因もスタートでアオってしまったことや不良馬場などが挙げられますが
あえてそこからの復活を狙うよりは、他の馬を見た方が賢明かもしれません。

ただ、それらのデータを覆すものとなってしまうのですが、
過去8年においては実に7年で菊花賞で2着以内に入った馬が勝利しています。

やはり同じ競馬場で同じ様な長距離レースを制しているという
アドバンテージはかなり大きいと言えそうです。

今回のメンバーで菊花賞2着以内の実績を持つ馬は
昨年制したアスクビクターモアとそこで2着だったボルドグフーシュ、
さらにその前年に制したタイトルホルダーの3頭が挙げられます。

しかし彼らは全て阪神競馬場での菊花賞を走っており、
今回の京都競馬場での実績ではありません。

そこがどのように影響するのかという点は未知数と言えそうです。

このようにデータを見ていくと、狙うべき馬は少しずつ絞られてきました。

最後に今回の予想をまとめたいと思います。

2023年天皇賞(春)の結論

今回京都競馬場に戻るということで、昨年、一昨年とは傾向が変わってきそうです。
とはいえ、菊花賞との相性の良さを無視する訳にもいきません。

となれば菊花賞連対経験がある中から、前走5着のアスクビクターモア、
京都競馬場での長距離が血統的に苦手そうなタイトルホルダーではなく、
残るボルドグフーシュを本命として残したいと思います。

ボルドグフーシュはこれまで最後の直線の坂で少し伸びが落ち、
坂を登りきった後に再度加速して差を詰めるという競馬をしてきました。

その点で平坦な京都競馬場は向くはずで、外から抜群の末脚で先頭を捉える競馬を期待します。

また、タイトルホルダーについても色々な不安要素はあるものの
これまでの実績や、脚質を考えると印から外す訳にはいきません。

そしてそこにディアスティマ、アフリカンゴールドという脚質と血統面から推すことができ
前走の着順も4着以内の2頭、さらに前走で直線一度詰まる場面がありながらも
ボルドグフーシュに勝ったジャスティンパレスを加えて押さえておきたいと思います。

まとめると本命はボルドグフーシュ、対抗にタイトルホルダー、
黒三角にディアスティマ、そして白三角にアフリカンゴールドとジャスティンパレスとします。

ここ最近は上位人気馬が来ているため大波乱予想とまではいきませんでしたが、
ディアスティマかアフリカンゴールドが絡めば馬券も高配当が望めそうです。

また、人気どころだとアスクビクターモアは今回消しとしました。

2023年天皇賞(春)予想

今年の天皇賞(春)は4月30日 15時40分に発走予定です。

改修が完了してから初めてのG1となるこの舞台で、誰が栄冠を手にするのか
ワクワクしながら観戦したいですね。

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