「ダービーを勝つはずが…」2023年クラシック世代の高額馬はどうなった?リプレゼント、ホウオウリュウセイなど高額落札馬上位5頭

「ダービーを勝つはずが…」2023年クラシック世代の高額馬はどうなった?リプレゼント、ホウオウリュウセイなど高額落札馬上位5頭 トップ画像

皐月賞が終わりダービーへと注目が集まる中、
このクラシック世代で高額取引された馬たちはどうなっているのでしょうか。

牡馬のトップは数億円の落札価格となることも少なくなく、
その期待は非常に高いものがあります。

しかしその期待どおりにいかないこともよくあり、
高額取引はまさにギャンブルと言えるものです。

今回はそんな3歳世代において高額取引をされた馬たちについて
現状を見ていこうと思います。

なお、取引価格は全て税抜となります。

それではいきましょう。

高額馬第5位

ギエムの2020

この世代で5番目に高かった馬から見ていきましょう。

3歳世代で5番目に高額取引された馬はギエムの2020です。

父シルバーステート、母ギエム、母父メダグリアドーロという血統で
2020年2月14日に生まれました。

2021年のセレクトセールで落札されたのですが、
父のシルバーステートはこの年に初年度産駒がデビューしました。

そしてセレクトセールが開催された7月12日の時点ですでに4勝、
2着4回という好成績を出していたことから
産駒全体の評価が急上昇していた時期でした。

また、母のギエムは不出走で繁殖入りしていましたが、
祖母のオーサムフェザーは米国のブリーダーズカップ・ジュベナイルフィリーズを勝利している良血です。

そんな血統面や見栄えのする馬体から、ギエムの2020は2億6000万円で落札されます。

落差したのはショウナンの冠名で知られる国本哲秀氏でした。

この後順調に育成が進められたギエムの2020は、ショウナンバシットという競走馬名をつけられ
栗東の須貝尚介厩舎へと入厩します。

するとデビュー戦では3着に敗れたものの、その後はリステッド競走の若葉ステークスを制し、
皐月賞へと進みます。

すると12番人気の低評価ながら5着に入り、日本ダービーへの優先出走権を得ました。

現状G1を制した最高額の馬は2億4000万円で落札されたワールドプレミアですので、
もしショウナンバシットが勝利すれば、最高額を更新します。

記録を更新する活躍に期待したいですね。

Expand All

高額馬第4位

シーズアタイガーの2020

第4位は、シーズアタイガーの2020です。

父ハーツクライ、母シーズアタイガー、母父テイルオブザキャットという血統で
2020年2月3日に生まれました。

母はブリーダーズカップ・ジュベナイルフィリーズで1着入線という実績があり、
姉は米国G1を3勝したスマイリングタイガーがいる良血です。

そんな同馬は2020年のセレクトセールで
2億7000万円で落札されます。

落札したのはダノンの冠名で有名な株式会社ダノックスでした。

その後シーズアタイガーの2020は、ダノンザタイガーという競走馬名がつけられ
美浦の国枝栄厩舎に入厩します。

するとデビュー戦こそ2着に敗れましたが2戦目で勝ち上がり、
東京スポーツ杯2歳ステークス2着、共同通信杯3着と重賞でも好走しています。

その後は青葉賞からダービーを目指す予定でしたが、
残念ながら脚に痛みを抱えてしまったことにより春は全休することとなりました。

実力は非常に高いものがあり、秋以降の活躍に期待したいところです。

このように、ここまでは2頭連続でオープン入りをしており
比較的順調な結果を残しています。

では、これらより高い価格で落札された馬たちはどうなのでしょうか。

高額馬第3位そして第2位

第3位と第2位は同じ価格の2頭ですので一緒にご紹介します。

1頭目はファイネストシティの2020です。

ファイネストシティの2020

父ロードカナロア、母ファイネストシティ、母父シティジップという血統で
2020年2月5日に生まれました。

母のファイネストシティはブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントなど重賞5勝を制し
米国で最優秀スプリンター牝馬に選ばれた名牝です。

ファイネストシティにとって2番目の産駒のため
まだ兄弟でデビューをした馬がいない中での高額落札となりました。

落札したのは、サイバーエージェントの代表である藤田晋氏で
その価格は3億円となりました。

一般の人の生涯年収にもなる価格で落札されたファイネストシティの2020はその後
リプレゼントという競走馬名で、栗東の中内田充正厩舎へと入厩します。

そして5月にデビューをしましたが、16着に敗れています。

今後ここから活躍を見せ、馬代金を回収することができるかに注目が集まります。

そして同じく3億円で落札されたのが、ゴーマギーゴーの2020です。

ゴーマギーゴーの2020

父ディープインパクト、母ゴーマギーゴー、母父ゴーストザッパーという血統で
2020年1月25日に生まれました。

父ディープインパクトにとって最後の世代にあたり、
国内では6頭しかいない貴重な1頭です。

そのため2021年のセレクトセールでは、開始前から多くの注目を集めていました。

母のゴーマギーゴーは、米国のG2を2つ制している馬で
産駒には米国の芝G2を制したウォリアナがいます。

そんな大注目のゴーマギーゴーの2020はセリ開始後から一気に値段が上がり
最終的に3億円で落札されました。

落札したのはIT機器関連の会社を経営している長谷川祐司氏です。

長谷川祐司氏は牝馬でもこの世代最高価格となったホットチャチャの2020も1億6000万円で落札しており、
高額馬を多く所有している方です。

こうして3億円で落札されたゴーマギーゴーの2020は、その後オープンファイアという競走馬名がつけられ
栗東の斉藤崇史厩舎へと入厩します。

2022年9月のデビュー戦では1.3倍の支持を受けて勝利し話題となりました。

その後もアイビーステークス3着、きさらぎ賞2着とトップクラスでもやっていける走りを見せています。

数少ないディープインパクト産駒からこうしたトップクラスの馬が出てきたのはさすがですね。

残念ながらダービーには出走しないようですが、
父のクラシック連続制覇記録を更新するため、菊花賞で栄冠を手にしてもらいたい一頭です。

高額馬第1位

この世代1番の高額取引馬は、
ヒルダズパッションの2020です。

ヒルダズパッションの2020

父ハーツクライ、母ヒルダズパッション、母父カナディアンフロンティアという血統で
2020年3月1日に生まれました。

全兄に米国のG1を制したヨシダがおり
半姉にはシンザン記念を制したサンクテュエールがいる良血です。

取引価格は驚異の3億8000万円になりました。

落札したのは、ホウオウの冠名でお馴染みの小笹芳央さんでした。

その後ヒルダズパッションの2020はホウオウリュウセイという競走馬名を名付けられ
厩舎は矢作芳人厩舎へと入る予定となっていました。

しかし現状はまだ入厩すらしておらず、デビューができていません。

厩舎も現在は稲垣幸雄厩舎予定となっており、
色々と順調にいかない様子が見て取れます。

税込みでは4億円を超える馬ですから、なんとかデビューをして
活躍を見せてほしいところですが現状だとなかなか難しいかもしれません。

もしかすると未出走で種牡馬入りという可能性も見えてきそうですね。

高額馬でも活躍するように

種牡馬入りに期待

この世代の高額馬を見ていくとオープンクラス入りしている馬が5頭中3頭と比較的多い印象があります。

以前は高額馬は走らないというイメージがありましたが
最近はどうもそうでもなくなているようです。

落札された時は、種牡馬としての期待もあったはずですから
その期待に応える活躍を見せ、次の世代に血をつなげられるようになってほしいですね。

まだデビューをしていない馬もいますが、3歳ですので今後古馬になってから
今のクラシックで活躍している馬たちを逆転するような成長を見せてくれることを期待したいと思います。

「ダービーを勝つはずが…」2023年クラシック世代の高額馬はどうなった?リプレゼント、ホウオウリュウセイなど高額落札馬上位5頭の関連記事