ソダシの乗り替わりはなぜ起きた?吉田隼人騎手からレーン騎手への乗り替わり、考えられる3つの理由

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ソダシ安田記念では川田騎手と新コンビ

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2023年5月14日に開催されるヴィクトリアマイル。

そこへ挑むソダシ陣営に大きな動きがありました。

それは騎手の乗り替わりです。

これまでデビュー以来乗ってきた吉田隼人騎手から
ダミアン・レーン騎手へと乗り替わることが発表されたのです。

一体なぜこのような決断を陣営は行ったのでしょうか。

考えられる理由について見ていきましょう。

レーン騎手に乗り替わった理由とは

レーン騎手に乗り替わった理由1

吉田隼人騎手からレーン騎手に乗り替わることとなった理由は
主に3つ考えられます。

まず1つ目は、近走の成績です。

ソダシは2020年にデビューをしてから無傷の5連勝で
阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞という2つのG1を制しました。

続くオークスでは距離が一気に伸びたこともあり8着に敗れますが、
夏の札幌記念ではラヴズオンリーユーや、ペルシアンナイトといったトップクラスの馬相手に勝利を飾ります。

そして秋華賞、チャンピオンズカップと大敗してしまったものの
フェブラリーステークス3着、ヴィクトリアマイル1着と芝・ダートを問わずマイル路線での強さを発揮しました。

しかしそれ以降、ソダシには勝利がありません。

連覇を狙った札幌記念ではジャックドールの5着に敗れ、
10月の府中牝馬ステークスでもまさかの2着となります。

さらに11月のマイルチャンピオンシップでも3着に敗れ、初めて芝のマイル戦で負けてしまいました。

こうした結果を受けて、状況を打開するには海外の騎手に新しい一面を引き出してもらう必要があると考え
吉田隼人騎手ではなくレーン騎手に依頼をしたのだと考えられます。

ただ、マイルチャンピオンシップに関してはスムーズなレースをしており、
直線でもソダシはしっかりと伸びてきています。

勝ったセリフォスが大外から異次元の脚を見せて勝利しただけで、
騎乗が悪かった訳ではありません。

そうした状況で乗り替わりというのは非情な判断のようにも見えますが、
ソダシの可能性を探るための判断だとも言えそうです。

また、あえて短期免許の外国人騎手にしたのは吉田隼人騎手への配慮もありそうです。

例えばリーディング上位の川田将雅騎手や、ルメール騎手に依頼をした場合
今後も継続して彼らが乗る可能性がありますし、吉田隼人騎手のプライドが傷つけられてしまいます。

短期でやってきた外国人騎手であれば、乗り替わりは今回だけだと考えることができるため
精神的なダメージは、国内騎手への乗り替わりと比較すると少なく済みます。

このような吉田隼人騎手への配慮もあった上での、今回の乗り替わりだと考えられそうです。

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ソダシ乗り替わり2つ目の理由

レーン騎手に乗り替わった理由

2つ目は馬主、厩舎が今年はレーン騎手を主力にしていることです

ソダシの馬主は金子真人ホールディングス、厩舎は須貝尚介厩舎です。

これまで須貝師は吉田隼人騎手を重宝してきました。

ソダシの他にもショウナンナデシコやステラヴェローチェといったG1級の馬で吉田隼人騎手を多く乗せてきました。

しかしショウナンナデシコは昨年3戦連続して1番人気で3着となると、
それ以降は横山武史騎手へと乗り替わりとなってしまいました。

また、ステラヴェローチェも皐月賞、ダービーで3着となり菊花賞で2番人気の4着に敗れると
次走からはミルコ・デムーロ騎手へと乗り替わりになっています。

このように須貝師はこれまでにも吉田隼人騎手を継続して乗せるものの
結果を出せなければ他の騎手に任せるということをしてきました。

そして馬主の金子真人ホールディングスと須貝師のコンビは
皐月賞のフリームファクシでもレーン騎手に依頼しています。

つまりこの春はトップクラスの馬をレーン騎手に託したということでしょう。

ただ、こうしたソダシからの乗り替わりについては陣営もフォローを入れています。

ダービーではフリームファクシの鞍上を吉田隼人騎手にすると発表しました。

これはタスティエーラにレーン騎手が騎乗することによるスライドではありますが
こうしたフォローをしっかりとするのはさすがですね。

ソダシ乗り替わり3つ目の理由

レーン騎手に乗り替わった理由3

3つ目はヴィクトリアマイル以降のレースを想定してのことです。

ソダシはこれまで白毛馬としての多くの記録を作ってきました。

特に白毛馬によるG1勝利は世界初の偉業で、ソダシの存在は世界にも広く知られています。

また、ヴィクトリアマイルは1着から3着馬にフランスのG1ジャックルマロワ賞とムーラン・ド・ロンシャン賞。
1着の馬にアメリカのブリーダーズカップ・フィリー&メアターフへの優先出走権が与えられます。

そうしたことから、ソダシの陣営は海外遠征を計画しているのではないかと想像することができます。

ジャックルマロワ賞とムーラン・ド・ロンシャン賞は毎年8月に開催されており、
ブリーダーズカップは11月上旬に開催されます。

特にジャックルマロワ賞は欧州のマイルG1の中でも格式の高いレースで
過去にはタイキシャトルが制したレースとしても有名です。

もしここに参戦して勝利をすれば、
ソダシはタイキシャトルとも比較されるようなマイル界の頂点に君臨することとなります。

夏は札幌記念を既に制していますし、国内のマイル路線で適切なレースはありません。

また、父がクロフネであり自身もダートで結果を残していることから
欧州のタフな馬場も苦にしないものと考えられます。

これらを総合すると、ソダシがヴィクトリアマイルの後に海外遠征をするかもしれないと想像することができます。

基本路線は安田記念のようですが、可能性としては0ではないかもしれません。

このような複数の理由から、今回ソダシはレーン騎手へと乗り替わることとなったと想像できます。

吉田隼人騎手とのコンビが見られないのは残念ですが
ソダシの明るい未来を考えての決断ですから前向きに捉えたいですね。

新たなコンビで挑むヴィクトリアマイル

ソダシとレーン騎手の新たなコンビで挑む

レーン騎手との新たなコンビで挑むソダシにはぜひ頑張ってもらいたいですね。

そしてレーン騎手には、ソダシの新たな一面を引き出してほしいところです。

ヴィクトリアマイルでこのコンビがどのような走りを見せるのか
今から楽しみでなりません。

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