菅原明良騎手が絶好調!ララクリスティーヌとともに初のG1獲りなるか【ヴィクトリアマイル2023】

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菅原明良騎手がこのところ好調です。

特に重賞戦線で人気以上に結果を出しており、
若手騎手の中でも特に注目すべき存在となっています。

今回はそんな菅原明良騎手にスポットを当てて
これまでの経歴、そしてG1を勝つチャンスについて見ていこうと思います。

若手トップクラスの実力派騎手

若手トップクラスの実力派

菅原明良騎手は2001年3月12日生まれの22歳です。

千葉県出身で、中山競馬場の目の前が実家だったことや
おじに障害騎手として活躍した三浦堅治氏がいることから、
小さい頃から競馬には親しみを持っていました。

そして中山競馬場へと足を運ぶうちに騎手を志すようになり、
競馬学校への入学を決めます。

同期には岩田望来騎手や団野大成騎手らがおり
「花の35期生」とも呼ばれています。

そんな菅原明良騎手は騎手学校を卒業後、美浦の高木登厩舎に所属します。

目標とする騎手としては戸崎圭太騎手をあげ
「リーディングを獲得し、世界でも活躍できるような騎手」を目指すとしていました。

また、JRAのホームページに記載されているアンケートによると
ハマっていることは競馬観戦で、好きな漫画は優駿の門、競馬以外に好きなスポーツはなく
レース前には競馬新聞を読むという、競馬が大好きで仕方がないという様子でした。

そして2019年3月にデビューをすると、
4月20日にタイキダイヤモンドとのコンビで初勝利をあげます。

その後も順調に騎乗機会を増やしていった菅原明良騎手は、1年目に31勝をあげました。

通常30勝以上を勝つとJRA賞最多勝利新人騎手も狙えるのですが、
この年は斎藤新騎手が41勝をあげたため、新人騎手特別賞の受賞のみに終わりました。

続く2年目には5月に新潟大賞典でメートルダールに騎乗し15番人気の7着に健闘するなど
徐々に特別競走にも騎乗をしていき順調にキャリアを積み重ねます。

そして3年目となる2021年にはカラテとともに躍動します。

まず2月の東京新聞杯で5番人気で1着となり、菅原明良騎手、そしてカラテにとって初重賞制覇を果たします。

そして続く安田記念でも菅原明良騎手が騎乗し、これが彼にとって初のG1騎乗となりました。

ここでは10番人気の13着となりましたが、3年目から自らチャンスをつかみ取りG1に騎乗することができました。

また、こうした活躍により舞い込んだ騎乗依頼でも着実に成果をあげ
1年目31勝、2年目30勝から一気にジャンプアップし75勝をあげました。

そして4年目となる2022年にはオープン、重賞クラスの騎乗依頼も次第に増えてきて
1月の京成杯をオニャンコポンで制すると、
他にもペイシャエスでユニコーンステークスと名古屋グランプリ、カラテで新潟記念を制します。

年間で見ても72勝と、3年目の成績こそ超えられませんでしたが
全国リーディング15位、関東リーディング5位という成績をあげました。

こうして5年目を迎えた2023年も、すでに重賞を3つ制しています。

まさに今、勢いに乗る若手騎手だと言えそうです。

特に菅原明良騎手は重賞で人気薄を持ってくる腕があります。

これまで勝った中央競馬の重賞を見てみると、7勝すべてが2番人気以下でした。

特に2月の京都牝馬ステークス以外はすべて5番人気以下の馬で勝利をあげています。

また、2023年の重賞では8番人気と15番人気の馬で2着に入るなど人気以上の結果を残しています。

これは馬の実力もそうですが、4月のフローラステークスで逃げ切った騎乗や
5月の新潟大賞典で最後に差し切った姿を見ると、騎手の腕によるところも大きかったように見えます。

成績を見てみると2021年までは福島や新潟などのローカルで戦うことが多かったのですが
2022年からは東京、中山といったメイン会場での騎乗が増えてきています。

これは一流騎手になるためにトップジョッキーがひしめくメイン会場へと積極的に参戦しているのだと考えられます。

これにより2022年は勝利数が落ちてしまったのでしょうが、
こうしたチャレンジは今後トップジョッキーの仲間入りをするためには欠かせません。

こうなってくると、期待されるのはG1勝利です。

やはりG1を勝利すると大きく目立ちますし、一時的に質の良い馬への騎乗依頼が増えてきます。

そしてそれらの馬で成績を残せば、更に良い馬がやってくるという好循環が回り始めるからです。

また、同期の団野大成騎手は今年の高松宮記念でファストフォースに騎乗し12番人気で勝利を飾りました。

さらにここの所絶好調の坂井瑠星騎手は中山競馬場の乗馬クラブでともに同じ時を過ごした仲です。

彼らがG1を勝利したことにより、自分もという感情が湧いて来ているはずです。

彼らに続いてG1ジョッキーになるために、今年の飛躍に期待したいところです。

そして今週のヴィクトリアマイルではそのチャンスが巡ってきています。

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ヴィクトリアマイルでのG1制覇なるか

ヴィクトリアマイルでのG1制覇なるか

菅原明良騎手は、ヴィクトリアマイルにララクリスティーヌで挑みます。

このコンビは2021年に2勝クラスの頃から組んでおり、
前走の京都牝馬ステークスで初重賞制覇を飾りました。

これまで組んできた6戦ですべて連対しており、相性の良さが見て取れます。

ヴィクトリアマイルの東京芝1600mはリステッド競走のキャピタルステークスを勝利した舞台でもあり、
東京の広い直線コースでその末脚が決まることが期待されます。

ただ、今年のヴィクトリアマイルは例年以上の豪華メンバーが揃いました。

G1・3勝のソダシや牝馬二冠を制したスターズオンアースといった牡馬とも戦える馬たちがおり
その中でララクリスティーヌがどこまで立ち向かえるのかという点は心配です。

それでもこれまで穴馬を勝利に導いてきた菅原明良騎手であれば、ここでのG1初制覇を期待したいところですね。

現在、菅原明良騎手はG1に10回騎乗した経験があり
最高着順は、2022年のNHKマイルカップにおけるカワキタレブリーでの3着です。

ただこの時は最下位人気からの3着で、複勝は4,780円もつきました。

また、昨年のヴィクトリアマイルでも17番人気のアブレイズを7着にまで持ってきています。

人気が低くてもしっかりと一発を狙う騎手ですから、もしヴィクトリアマイルで勝てなくても
近いうちにチャンスは来るはずです。

菅原明良騎手にとって今年は勝負の年

今年中のG1制覇を期待できる

中央開催に積極的に乗るようになって2年目となる今年がまさに勝負の年です。

ここで結果を出し続けられれば、どんどんG1に挑戦できる馬が回ってくるはずです。

現在勢いに乗る菅原明良騎手ですから、今年中にG1制覇を期待したいですね。

特に小さい頃から通っていたという中山競馬場でのG1制覇ができれば、感無量ですね。

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