【オークス2023】桜花賞不出走組はオークスで来るの?ゴールデンハインド、ヒップホップソウル、ミッキーゴージャスなどを見てみよう

今年のオークスはリバティアイランドが大本命となっています。
ほぼ間違いなく1倍台の人気になるはずで、
多くの人が牝馬二冠を達成するだろうと考えているはずです。
確かに桜花賞は圧巻のパフォーマンスでした。
だからこそ桜花賞組とは既に決着がついていると考えた場合、
もしそこにつけいるスキがあるとすれば、
桜花賞に出走しなかった馬なはずです。
そこで今回は、桜花賞に出走しなかった馬のみを対象にして
各馬がリバティアイランドに勝てそうかどうかを見ていきたいと思います。
桜花賞不出走組は7頭
今年のオークスで桜花賞に出走しなかった馬は7頭います。
それぞれについて見ていきましょう。
まず最も賞金額が高いのは、前走フローラステークスを制したゴールデンハインドです。
ゴールデンハインドは父ゴールドシップ、母オレゴンレディという血統です。
父のゴールドシップは、産駒にオークス馬ユーバーレーベンがおり、
馬主も同じサラブレッドクラブ・ラフィアンとなっています。
また、ユーバーレーベンはフローラステークスで3着からのオークス優勝で、
ゴールデンハインドはフローラステークス優勝からのオークス参戦です。
ここまで状況が似ていて、かつ前走の成績はゴールデンハインドの方が上となれば
嫌でも期待してしまいます。
さらにユーバーレーベンが勝利した時はソダシが単勝1.3倍という圧倒的人気となっており
今年のリバティアイランドとかぶる部分があります。
特に前残りの展開となった場合
追い込んでくるリバティアイランドが届かないといったことも考えられます。
これらのことを総合するとばゴールデンハインドが
ユーバーレーベンの再現をしてもなんらおかしくなさそうです。
気になる点としては、ラフィアンでの募集時のコメントでマイル向きと書かれていた馬体で、
2400mという舞台がどうかという不安は残ります。
他にも桜花賞で10着だったエミューに2戦2敗となっており、
世代のトップクラスとの対戦するのは初めてという点が懸念点としてあげられます。
それでも桜花賞不出走組の中では、かなり期待できる一頭と言えそうです。
次に見るのはヒップホップソウルです。
Expand Allヒップホップソウル
父キタサンブラック、母ダンスファンタジアという血統で、
前走はフラワーカップでエミューの2着となりました。
2戦目のベゴニア賞では、
後にNHKマイルカップを勝つシャンパンカラーに迫る2着となっており
その実力は世代でもトップクラスであることを証明しています。
フェアリーステークスでは1番人気の11着と敗れていますが、
これは道中不利があるなどスムーズな競馬ができなかったからで、
実力を出せれば良いところまでいける素質を持っています。
またオークスでは前走2番手より後ろかつ13番手より前の馬が2018年以降馬券内のほとんどを占めており、
かつ前走の上がり3ハロンで3位以上、東京での1着経験がある馬の成績が良い傾向にあります。
これらのデータに合致するのは、ヒップホップソウルのみで
そうしたデータでみても面白い一頭と言えそうです。
また祖母のダンスインザムードは19年前のオークスで単勝1.4倍に支持されるも4着に敗れており
その孫が19年越しの勝利となるかという点でも注目したいところです。
3頭目は現在2戦2勝で底を見せていないミッキーゴージャスです。
ミッキーゴージャス
ミッキーゴージャスは父ミッキーロケット、
母ミッキークイーンというミッキー軍団の集大成とも言える血統です。
母のミッキークイーンは2015年のオークスを制しており、
親子での連覇が期待されます。
使ってきた距離も2000mと1800mと比較的長めの距離で、
2400mの舞台でも能力を発揮できそうです。
安田調教師と戸崎圭太騎手とのコンビは過去5年で勝率47%、複勝率58.8%と抜群の成績を誇っており
その点でも魅力的です。
懸念点はこれまで戦ってきた相手が、その後活躍をしていない点でしょうか。
一線級の相手と戦った場合に、どこまで太刀打ちできるのかという部分が心配です。
勝てば史上最小となるキャリア3戦目での制覇となりますが、果たしてどうなるでしょうか。
4頭目は、ソーダズリングです。
ソーダズリング
父ハーツクライ、母ソーマジックという血統で、
前走はフローラステークスでゴールデンハインドの2着となっています。
母のソーマジックは桜花賞3着馬で、オークスでは8着に敗れています。
そこに産駒が長距離で結果を残しているハーツクライが加わることで、
距離適正が伸びていることを期待したいところです。
実際これまでの3戦は1800mと2000mを走っており
陣営は中長距離に適正がある馬だと考えているようです。
前走のフローラステークスでは逃げるゴールデンハインドとの距離を最後まで詰めることができませんでしたが、
2400mのスタミナ勝負になった時、これまでのレース経験が活きてくるかもしれません。
鞍上の武豊騎手は1996年のエアグルーヴ以来オークスでの勝鞍がなく
今回27年ぶりのオークス制覇となるかという点でも注目です。
5頭目はレミージュです。
レミージュ
父キズナ、母バイコースタルという血統で、前走のチューリップ賞では16着と大敗しています。
ただ昨年は出世レースのエリカ賞を制しており、
今年の2月には牡馬相手のきさらぎ賞でも5着と善戦しています。
エリカ賞やきさらぎ賞では逃げて粘っていましたが、前走のチューリップ賞では後方を進んでおり
この作戦が大敗に結びついてしまったのだと考えられます。
今回は追い込んでくるリバティアイランドがいることを想定すれば、
前へ行きどこまで粘れるかといった競馬をしそうで、
そうなると前走は度外視しても良さそうです。
ゴールデンハインドとの逃げ争いとなる点が心配ですが、
逃げて一発を狙ってきそうです。
6頭目は、イングランドアイズです。
イングランドアイズ
賞金400万円で抽選を突破して出走にこぎつけた同馬ですが、
これまで重賞でも惜しい競馬を続けています。
特に過去2戦は重賞で出遅れて最後に追い込み4着となっています。
実力さえ出し切れば決して侮ることはできなさそうです。
母ヌーヴォレコルトは2014年のオークスを制しており、
血統面でも注意が必要です。
極端な競馬から一発を期待したいところですね。
他にもキミノナハマリアも出走する予定で、全部で7頭が桜花賞不出走からオークスへと挑みます。
果たしてこの中からリバティアイランドを倒せる馬はいるのでしょうか。
最後に過去の桜花賞不出走組のオークスでの成績について見てみましょう。
桜花賞不出走組のオークス実績
今回は桜花賞に不出走だった馬たちを見ていきましたが
過去のデータから見てこうした馬のオークスでの成績はどうなっているのでしょうか。
過去10年で桜花賞に出走せずオークスで勝利した馬は
2021年のユーバーレーベン
2019年のラヴズオンリーユー
2015年のミッキークイーン
この3頭です。
過去10年で3頭が勝利していることを考えても
決して桜花賞不出走組がオークスで勝てないということはありません。
ちなみにこのうちユーバーレーベンは前走フローラステークスで、
残りの2頭は前走で忘れな草賞を走っていました。
今回フローラステークス組は、ゴールデンハインドとソーダズリングがおり
忘れな草賞からは1頭も出走していません。
前走がフローラステークスだった馬は過去10年で、45頭が出走していますが
1勝、2着4回、3着2回という成績となっています。
また、一方で前走が桜花賞だった馬たちは78頭おり
7勝、2着4回、3着5回という成績です。
こうしたことから、数字上確かに桜花賞組が有利ではあるのですが
フローラステークス組を筆頭に不出走組でも決して侮ることはできません。
今年はリバティアイランドという大本命がいますが
その牙城を崩すような新星が登場することを期待したいですね。