日本ダービー展望。2023年3歳世代の頂点に立つ馬は?ソールオリエンスが勝てばディープインパクトを抜く記録を樹立

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掲示板:「タスティエーラがダービー制覇!ソールオリエンスは2着

掲示板:「ソールオリエンスは二冠達成できる?」

ついに2023年5月28日に日本ダービーがやってきます。

今年のダービーはソールオリエンスが二冠を達成するのか、
それとも新しい馬が台頭してくるのか、非常に見応えのあるレースとなりそうです。

今回はそんなダービーの展望と、
陣営が必死になるはずの、記録がかかっている馬たちについて見ていこうと思います。

ダービーに出走する選ばれし馬たち

2020年に生まれたサラブレッドは7,552頭でした。(サラ系を含むと7,553頭)

その中から選ばれし18頭と考えれば、それだけでダービーへ出走する馬たちは
非常に素晴らしい素質を持っているのだと分かります。

そんなダービー出走馬の中で今回一番人気となりそうなのが、
皐月賞馬ソールオリエンスです。

ソールオリエンス

ソールオリエンス

ソールオリエンスは、父キタサンブラック、母スキアという血統で2020年4月4日に生まれました。

2022年11月にデビューをすると、そこから翌年の京成杯、
そして皐月賞と3戦3勝でクラシック第一冠を制しました。

この皐月賞は、京成杯を経た馬による初勝利、直線17番手以降の馬の初勝利、
そしてキャリア最少での勝利と様々な記録を打ち立てる一勝でした。

また、ソールオリエンスの皐月賞での上がり3ハロンは35.5秒でしたが
上がり3ハロン2位のファントムシーフらが36.4秒だったことを考えれば
その末脚がいかにすさまじいものだったのかが分かります。

そして皐月賞こそ後方からの競馬でしたが、デビュー戦では3番手、京成杯では5番手から競馬を進めており
決して追い込みしかできない馬ではありません。

日本ダービーでは自在の脚を見せて、
好位置から競馬を進めていってもなんら不思議ではないのです。

4月生まれということもあり、成長力という面でも他馬と比較して大きいはずです。

同じ様に一冠目を豪快に追い込み勝利したリバティアイランドのように、
二冠目も制することができるのか、注目が集まります。

そしてそのソールオリエンスに待ったをかける存在となりそうなのが、
前走で青葉賞を快勝したスキルヴィングです。

スキルヴィング

スキルヴィング

スキルヴィングは父キタサンブラック、母ロスヴァイセという血統で2020年3月25日に生まれました。

デビュー戦こそクビ差の2着に敗れましたが、その後は3連勝で青葉賞を制しています。

すでに2400mを2回走っており、距離適性があることを十分示しているということも
この馬の強みです。

これまで青葉賞組からダービーを制した馬はいませんが、
それでも今回はと思わせてくれる逸材です。

ソールオリエンス、スキルヴィングのいずれもキタサンブラック産駒で、
どちらかが昨年のイクイノックスのリベンジを果たすことを期待したいところですね。

3頭の注目馬はタスティエーラです。

タスティエーラ

タスティエーラ

タスティエーラは父サトノクラウン、母パルティトゥーラという血統で2020年3月22日に生まれました。

弥生賞ディープインパクト記念を制し、皐月賞で2着になるというクラシックの王道を進んで来た馬です。

父のサトノクラウンは、皐月賞で1番人気の6着に敗れた後、
ダービーで3着と盛り返しました。

そんな父の初年度産駒であるタスティエーラもダービーで逆転することができるのか注目したいですね。

今回松山弘平騎手からレーン騎手に乗り替わりが発表されており、
オークスでのコナコーストを見ると少し不安にはなります。

それでも海外の名手がソールオリエンスに対してどのような戦いを挑むのか、期待が高まります。

4頭目は武豊騎手が騎乗するファントムシーフです。

ファントムシーフ

ファントムシーフ

ファントムシーフは、父ハービンジャー、母ルパンIIという血統で、2020年2月22日に生まれました。

4戦目の共同通信杯で初重賞制覇を果たすと、皐月賞では10番手から鋭く伸びて3着となりました。

皐月賞では1番人気に支持されたように、ポテンシャルは高く評価されており
ダービーでは名手武豊騎手に変わることで、そのポテンシャルが引き出されることを期待したいですね。

こちらもソールオリエンスと同様に決して追い込み一辺倒という馬ではなく、
むしろ前目から進む方がスムーズに競馬ができるタイプです。

スタートが抜群に上手い武豊騎手ということを加味すれば、
ダービーでは前に行き、好位から抜け出すという競馬をしてきそうです。

そういった意味では、ダービーは皐月賞とは違うレース展開となっても全くおかしくはありません。

皐月賞ではソールオリエンスの強さが目立った一方で
決して逆転できる可能性が0という訳ではないようにも見えました。

特に皐月賞は重馬場ということもあり、馬場の得意不得意もありましたし
この重馬場を走ったことによりどれだけ疲労が溜まっているかという点も考慮する必要があります。

そのため今週の追い切りや当日の状態を見ることも重要となりそうです。

そんな何が起こるかわからないダービーでは、各馬にとって大きな挑戦でもあり、
勝てば様々なドラマが生まれます。

そこでもしこの馬が勝てば記録が生まれるといったものたちを
いくつかご紹介していきたいと思います。

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今年のダービーで達成されそうな記録たち

今年のダービーで達成されそうな記録

まずは、ソールオリエンスが勝利した場合の記録です。

一番の注目は史上最小キャリアでの二冠達成でしょう。

これまで皐月賞、ダービーの二冠を制覇した馬は24頭いますが
最少キャリアは2005年のディープインパクト、
2015年のドゥラメンテ、そして2020年のコントレイルによる
5戦目での二冠達成でした。

ソールオリエンスはダービーを4戦目で迎えるため
もしここで勝てば、これらの馬の記録を超える最少キャリアでの二冠達成となります。

既に皐月賞も最少キャリアでの勝利を達成しているソールオリエンスが、
ダービーでも記録を打ち立てることができるか注目です。

また、他にもキタサンブラック産駒にとって初のダービー制覇や、
横山武史騎手にとって父の横山典弘騎手との
親子によるダービー制覇といった記録がかかっています。

さらに馬主の社台レースホースにとっては2003年のネオユニヴァース以来となる
20年ぶりの日本ダービー制覇にもなります。

これらの記録を背負っていると考えると、プレッシャーも大きそうですね。

また、スキルヴィングが勝利すれば青葉賞組による初めてのダービー制覇となります。

青葉賞馬によるダービー制覇

これまで青葉賞組では、エアダブリン、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、
ウインバリアシオン、フェノーメノといった名馬がダービーへ挑むも2着に敗れています。

特にシンボリクリスエスやゼンノロブロイなどはのちにG1を複数勝利する歴史的名馬でしたが
ダービー制覇の夢は叶いませんでした。

これらの高い壁をスキルヴィングが乗り越えることはできるのでしょうか。

さらにファントムシーフが勝利すると、武豊騎手によるダービー7度目の制覇となります。

武豊騎手のダービー7度目の制覇

現在武豊騎手は、ダービーの優勝回数で歴代1位となっています。

2位の福永祐一騎手が3回ということを考えると、現在の6回、そして次の7回という数字が
いかにすごいかが分かります。

まさにダービーに愛された騎手が、再びその記録を重ねることができるのかという点も今年のダービーの見どころです。

他にも皐月賞で2ケタ着順となった馬がダービー制覇となると、2009年のロジユニヴァース以来となります。

この時は今年は逆で皐月賞が良馬場で、ダービーが不良馬場で開催されました。

そして皐月賞14着のロジユニヴァースが1着、13着のリーチザクラウンが2着と大逆転劇を見せたのです。

やはり馬場の大きな変化があると、結果は大きく変わるということかもしれませんね。

そう考えると、今年の皐月賞で2ケタ着順となってダービーへと挑む
グリューネグリーン、ベラジオオペラ、ホウオウビスケッツといった馬たちも
決して侮ることはできなさそうです。

このように、いずれの馬が勝っても何かしらの記録であったり偉業を達成することとなるのが
ダービーという舞台です。

果たして7,552頭の頂点に立つ馬は誰なのか。

私達も競馬ファンとして存分に楽しみたいですね。

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