ソダシの弟カルパがついに今週デビュー!白毛馬の新たな大物誕生へ

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夏競馬で続々と期待の新馬がデビューしていますが、
今週末さらに楽しみな馬が登場してきます。

それが、ソダシの弟カルパです。

ソダシと同じ白毛馬として産まれたカルパは、
姉に続くG1馬となることができるのでしょうか。

今回はそんな期待の白毛馬カルパについて見ていこうと思います。

カルパは白毛の大物になれるか

カルパは白毛の大物になれるか

カルパは父モーリス、母ブチコ、母父キングカメハメハという血統の2歳牡馬です。

2021年2月13日に、ノーザンファームで生まれました。

母ブチコはその母シラユキヒメから続く白毛馬で、
名前のとおりブチ模様がありました。

現役時代には1600万円下を勝利しており、
G3ユニコーンステークスでも5着に入っています。

そしてブチコの初仔で、カルパの姉でもあるソダシは
これまで桜花賞やヴィクトリアマイルなどG1を3勝しており、
白毛馬初のG1馬として海外でも大きな話題になった馬です。

現在もアイドル的人気を誇っており、
カルパはその弟で白毛馬ということですから、注目せずにはいられない存在です。

父こそソダシはクロフネで、カルパはモーリスと異なりますが
モーリスは最近多くの活躍馬を出しています。

母父キングカメハメハとの組み合わせでも
毎日杯2着のノッキングポイントや前走でオープン入りしたアルビージャなどがいます。

そのため血統面では申し分なく、もしかすると遅咲きかもしれませんが
ソダシと同様にG1馬になる可能性もあります。

祖母のシラユキヒメ、母のブチコとダートで活躍をしましたが
ソダシは芝で活躍を見せています。

今回モーリス産駒ということもあり、
基本的にはソダシと同じく芝路線を歩んでいくことになるはずです。

もし芝でG1を勝利することになれば牡馬ですから、種牡馬入りすることも考えられます。

そうなれば今後カルパの子から多くの白毛馬が誕生してくる可能性があります。

そうした意味でもカルパにはぜひレースで実績を挙げ、
将来は人気種牡馬となってもらいたいところですね。

また、カルパの所属はソダシと同じ栗東の須貝尚介厩舎です。

そうなるとソダシと同様に吉田隼人騎手とのコンビに期待したいところですが、
残念ながらというべきか、デビュー戦の鞍上は武豊騎手に決まっています。

レジェンドが鞍上なのですから何の不満もありませんし、
それだけ期待されていることの裏付けとも言えますが
もし可能なのであれば吉田隼人騎手が乗る姿を見たかったような気がします。

ただ、武豊騎手はカルパの追い切りにも騎乗しており
競馬に向けてしっかりと教育をしてくれています。

武豊騎手は母のブチコにチューリップ賞で騎乗した経験があり、
そこと比較しても良い感触を持っているようです。

名手とのコンビでスターダムへと駆け上がってくれることを期待したいですね。

そのカルパが出走を予定している新馬戦は、7月9日の函館芝1800mです。

昨年のこの舞台で新馬戦を勝ったシーウィザードはその後オープンの芙蓉ステークスを制しています。

同じようにここを勝利してオープン、そして重賞の舞台へと進んでほしいところです。

ただ、このレースには何頭かの強力なライバルもいます。

その中の1頭がレガレイラです。

カルパのデビュー戦のライバル・レガレイラ

レガレイラは父スワーヴリチャード、母ロカ、母父ハービンジャーという血統で
美浦の木村哲也厩舎の所属です。

2つ上の兄には菊花賞4着のドゥラドーレスがおり、
木村哲也厩舎と言えばイクイノックスやジオグリフなど多くのオープン馬を管理している名門です。

レガレイラはそうした名門厩舎においても期待が高い馬で、
調教を見てもデビュー戦から動ける態勢は整っています。

さらに鞍上にはルメール騎手を予定しており、
まさに万全の体制を敷いています。

そのためカルパにとっては強力なライバルとなるはずです。

ちなみにカルパという名前の意味は「ヒンズー教の宇宙の存続期間」です。

創造の神であるブラフマー神にとっての1日の半分に当たる、
43億2000万年を指すとも言われています。

姉のソダシはサンスクリット語で「純粋、輝き」を意味する言葉で、
同じく姉のママコチャはインカ神話における「海の女神」を指します。

ヒンズー教はサンスクリット語を礼拝用言語としており、
そのつながりからカルパとつけたのかもしれませんね。

また、この白毛馬の血統がカルパを通じて永遠に続いてほしいという想いを込めたのかもしれません。

もしそうならオーナーはこの馬にかなり期待していることが分かります。

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実は白毛は走る

実は白毛は走る

いくらカルパがソダシの弟だとしてもそんなに簡単には重賞やG1を勝つことはできないはずです。

しかし実は白毛馬はかなり走る傾向にあります。

現状日本でデビューした白毛馬は調べたところでは46頭おり、
その内JRAの2勝クラスにまでいった馬は12頭います。

そして現状その全てがシラユキヒメから広がっているノーザンファーム産の馬です。

ノーザンファーム産の馬24頭に限定すると、
2勝クラスにまであがる確率はなんと50%にまで上昇します。

そして重賞勝ちで見ても、ソダシ、ハヤヤッコユキチャンの3頭がいます。

24頭のノーザンファーム産の馬の中から3頭ですから、その割合は10%以上にもなります。

一般的にJRAでデビューした馬でオープンまで上り詰める馬は、全体の3%ほどです。

そして重賞まで勝つとなると更にその割合は下がります。

そう考えると現状で10%を超える白毛馬は、実はかなり走ると言えそうです。

そのためカルパが重賞を勝ったとしても決して不思議ではありません。

またモーリス産駒は今年の新馬戦ですでに4頭が勝ち上がっており、
最近は早期からの活躍が目立ちます。

遡ればソダシも7月12日の函館芝1800mでデビューし、
そこから5連勝で阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞を制しました。

ママコチャはデビュー戦こそ敗れましたが10月には未勝利を勝ち上がり、
11月のファンタジーステークスで3着に入っています。

このことから母系的にも早期から活躍ができるはずで、
カルパにもデビュー勝ちを期待したいですね。

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