ジャパンダートダービーの選定馬が決定!今年は中央と地方馬ミックファイアのガチンコ対決

ジャパンダートダービーの選定馬が決定!今年は中央と地方馬ミックファイアのガチンコ対決 トップ画像

2023年7月12日に開催されるジャパンダートダービーの選定馬が発表されました。

例年は中央競馬の馬が強いレースですが、
今年は地方競馬もかなり強力なメンバーが揃いました。

そこで今回は3歳ダート界の頂点を決める戦いである
ジャパンダートダービーの有力馬と展望について見ていきたいと思います。

ミックファイアが南関東三冠達成なるか

南関東三冠達成なるか

まず今年のジャパンダートダービーの一番の注目は、
ミックファイアによる南関東三冠達成なるかという点です。

ミックファイアは父シニスターミニスター、母マリアージュ、母父ブライアンズタイムという血統で
2020年に新ひだか町の高橋ファームで生まれました。

2021年の北海道サマーセールで550万円で落札されると、
2022年に大井競馬場でデビューしました。

そして現在5戦5勝で南関東の二冠を制しています。

南関東の三冠は、羽田盃、東京ダービー、そしてジャパンダートダービーの3つとなっています。

これまでに南関東三冠を達成した馬はいますが、
ダートグレード競走となるジャパンダートダービーを含めた勝利は過去にありません。

以前の三冠を含めても2001年のトーシンブリザードまで遡ります。

来年からはこれらの競走が3歳ダート三冠として
すべてダートグレード競走になるため南関東三冠としては今年が最後となります。

その最後の年にこうして二冠馬が現れたというのはドラマですし、
可能であれば勝利して無敗の三冠馬となってもらいたいところです。

そしてミックファイアの過去のレースを見ると、
それが決して不可能でないことが分かります。

ミックファイアは一冠目の羽田盃では半年ぶりの実践ということで
4番人気にとどまっていました。

しかしレースでは2番手につけると4コーナーで先頭に立ち、
そのまま独走状態で後続に1.2秒の差をつけて勝利しました。

さらに東京ダービーでもほとんど同じような競馬で、
同じく2着に1.2秒差をつけて二冠を達成しました。

中央馬とのレースではペースが今までよりも早くなりますが、
これだけ前に行く脚があれば問題はないはずで、
むしろそちらのペースの方が合う可能性まであります。

また、羽田盃と東京ダービーで6馬身つけたヒーローコールは、
昨年の全日本2歳優駿で地方馬最先着の4着に入っており、
3月の中央挑戦となった伏竜ステークスでもミトノオーの3着となっています。

これらの着差は0.9秒と0.8秒と
ミックファイアによる差の方が大きくなっています。

さらにヒーローコールが今年の2月に勝利した雲取賞では
2着にマンダリンヒーローが入っています。

このマンダリンヒーローはその後米国に遠征したサンタアニタダービーで2着に入る大健闘を見せています。

サンタアニタダービーで4着だったナショナルトレジャーは
後に米国三冠の1つプリークネスステークスを勝利しており
決してレベルの低い戦いではありませんでした。

こうして比較をしていくと、ミックファイアは決して中央馬に劣らない素質の持ち主で
もしかすると世界でもやっていけるレベルの馬である可能性があります。

もしここを勝利すれば、
今後はブリーダーズカップ・クラシックまで夢を見たくなる存在になります。

地方競馬勢でいえば、2年前にキャッスルトップが単勝129.5倍の大穴で勝利しましたが
今年は本命の一角として中央馬を実力で圧倒してほしいところですね。

他の地方馬としては、比較相手として出したヒーローコール、マンダリンヒーローが登録していますが
マンダリンヒーローはここを回避して黒潮盃へと向かうようです。

また、10戦10勝で石川ダービーを制したショウガタップリも選定はされましたが
出走は回避するようです。

そうなるとやはりミックファイアとヒーローコールの2頭に期待したいところです。

ヒーローコールもミックファイアが羽田盃を勝つまでは地方競馬の大将格と見られており、
安定した成績を残しています。

父のホッコータルマエも年齢を重ねるごとに成長していった馬ですので、
ジャパンダートダービーでの逆転、そして来年以降の飛躍まで期待したい逸材です。

そして、この2頭にとって大きな壁になるのが中央の馬たちです。

Expand All

ジャパンダートダービーに挑む強力な中央馬たち

これまでジャパンダートダービーは24回開催されており、
その内18回は中央馬が勝利しています。

やはり地方馬にとって中央馬は大きな壁であると言えます。

そんな中央馬の中でもっとも注目したいのが、ミトノオーです。

ミトノオー

ミトノオーは父ロゴタイプ、母シダクティヴリー、母父サンダーガルチという血統です。

2021年の北海道セレクションセールで1870万円で落札されています。

2022年8月のデビューからこれまで5戦4勝という成績を残しており、
前走はG2兵庫チャンピオンシップを勝利しています。

唯一負けた2戦目のオキザリス賞では向こう正面で大きな不利があり、
距離も1400mが短かったための11着でしたので、無視してもいい負けと言えます。

2000mという距離も問題はないはずで、その実力を考えるとここでは中心となるはずです。

もしここを勝てば、父ロゴタイプにとっても初めてのJpn1勝利となります。

大井2000mというコースは先日のプロミストウォリアも敗れたように
逃げ馬が勝ち切るのは難しいレースではありますが、
それでも能力の高さから押し切る展開が期待されます。

また、ユティタムも強力です。

ユティタム

ユティタムは父Justify、母ジベッサ、母父シティジップという血統で、
1歳の時にセレクトセールで2億2000万円で落札された良血馬です。

新馬戦こそペリエールの2着となりましたが、
その後は3連勝でオープンの青竜ステークスを勝利しました。

特に前相の青竜ステークスでは3番手を進みながら
上がり3ハロンも1位という圧倒的なパフォーマンスを見せており、
その実力は本物です。

520kg台の雄大な馬体をしているため地方の深い砂も合うはずです。

最近の調教時計も破格で、その能力は非常に高いものがありそうです。

さらに全日本2歳優駿で2着だったオマツリオトコも最近は調子を落としていましたが、
前走のユニコーンステークスでは6着と復調の気配を見せています。

オマツリオトコ

オマツリオトコは父ヴィットリオドーロ、母マツリバヤシ、母父スマートボーイという血統で
2021年の北海道サマーセールで1430万円にて落札されています。

芝の函館2歳ステークスで3着に入るスピードを持ちながら
地方の兵庫ジュニアグランプリを勝ち、全日本2歳優駿でデルマソトガケとアタマ差の2着となるパワーも兼ね備えています。

2000mという距離が合うか分かりませんが
特に地方競馬との相性は抜群で、侮れない一頭と言えます。

他にも前走古馬相手の2勝クラスで7馬身離して勝利したオーロイプラータや、
JBC2歳優駿の覇者ゴライコウなどが出走を予定しています。

ヤマニンウルスペリエールデルマソトガケなどは出てきませんが、
どの馬も決して軽視することはできず、強力なライバルが揃いました。

果たしてこうした馬たち相手にミックファイアはどこまで立ち向かうことができるのでしょうか。

ジャパンダートダービーは来年からの3歳ダート三冠の新設に伴い
この名前での開催は今年が最後になります。

1999年に3歳のダートチャンピオン決定戦として創設されて以来
カネヒキリやフリオーソ、クリソベリルなどその年代のチャンピオンとなる馬が勝利してきました。

その最後を飾る今年、さらなる大物が登場することを期待したいですね。

あなたはジャパンダートダービーで誰に期待していますか?
ぜひ意見や感想をコメント欄にお寄せください。
最後までご視聴頂きありがとうございました。
またあなたとお会いできることを楽しみにしていますね。
 

ジャパンダートダービーの選定馬が決定!今年は中央と地方馬ミックファイアのガチンコ対決の関連記事