阪神競馬場が大きく変わる!大改修がこの秋から始まる

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京都競馬場の大改修が今年終わり、素敵な競馬場となりましたが、
今度は阪神競馬場も大規模な改修工事が行われることとなりました。

一体どのように変わっていくのでしょうか。

また、これにより競馬の開催はどのようになるのでしょうか。

今回はそんな阪神競馬場の大改修について、その内容を見ていきたいと思います。

大きく変わる阪神競馬場

今回の阪神競馬場の工事はスタンドリフレッシュ工事と名付けられています。

つまり現在のスタンドの建物自体はそのまま活かし、
中を大きく変えていくことになります。

スタンド自体の改築をした京都競馬場とはその点が異なります。

阪神競馬場の今のスタンドは1991年に竣工され、約30年が経過しました。

しかし建物自体に大きな劣化は見られないため
外観は変えずに中身を最新に変えていくことにしました。

また、京都競馬場は馬場も改修されましたが
阪神競馬場は馬場については手を出さないようです。

それでもかなり工事の箇所は多く、大規模なものとなっています。

では何が変わっていくのでしょうか。

改修される箇所は主に4点となります。

早速見てみましょう。

イメージ図などはJRAの阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事の実施お知らせページをご覧ください。

まず1つめは、観覧席の改修と新設です。

より快適にレースを楽しめるよう、
座席の幅や席同士の間隔が広くなるように改修されます。

これは京都競馬場でも同じような取り組みがされており、
かなりゆったりとした座り心地になっています。

コロナにより距離を空けるという習慣が根付いた影響も大きそうです。

これまでもそこまで狭いという印象はなかったのですが、
改修後は指定席を確保すれば、より1日中競馬をゆったりと楽しむことができそうです。

また、さらにプライベートを重視したブース型シートや
グループで利用ができる観覧ルームやボックスシートも新設される予定です。

ウインズのエクセルフロアにこうしたブース型のシートはありましたが、
今回阪神競馬場でも導入がされるようです。

イメージ図を見る限りではマンガ喫茶のブースのドアがないような形でしょうか。

完全には密閉されませんが、プライバシーを重視したい方にとってはとても良い場所になりそうですね。

また、グループルームはイメージ図ではかなり立派なものになっており
特別なプライベート空間を満喫できそうです。

価格はまだ分かりませんが、
5、6人のグループで優雅に1日を過ごしたいという時に最適かもしれませんね。

また、画面を見る形になりますが着席型観戦スペースというものもできるようです。

整然と並んだイスとレース映像を映す画面があり、
ゆっくりとレースを楽しむことができそうです。

このように、阪神競馬場では観客席が大きく変わるというのが1つめのポイントです。

特に今の指定席などに大きな不満はありませんが、
より快適になるのであれば嬉しいことですね。

こうしたキレイな場所になっていけば、新しい競馬ファンの人々も
気軽に競馬場へ足を運んできてくれそうです。

このような観客席の改修に続き、
2つめのポイントはスタンド内各所の再整備です。

これも座席と同じようなコンセプトなのですが、充実した時間を過ごせるように
スタンド内の各スペースの配置を全面的に見直します。

特にこれまでよりキレイでゆっくり座ることもできるオープン型のフードコートや、
清潔感があふれるラグジュアリートイレが作られる予定となっています。

フードコートに入る店舗はこれまでと同じなのかなどは分かりませんが、
こうしたキレイな空間で過ごせるのは嬉しいですね。

着席型でゆっくり食べられるスペースと
立ってすばやく食べる場所に分かれており、
自分たちの状況に応じて使い分けできる点も競馬場ならではかもしれません。

また、ラグジュアリートイレはその名前の通り
かなり豪華で清潔感のあるトイレになっています。

女性にとってこうした改修はとても嬉しいもので、
ますますウマジョたちが増えていきそうです。

イメージ図は恐らく女性用のトイレですが
鏡がたくさんあるのも嬉しいところですね。

そして3つめの改修はファミリーゾーンの充実です。

最近JRAではファミリーや若い女性などに競馬場に来てもらおうとしています。

これは10年後、20年後も見据えて長期的に競馬ファンの確保をしていきたいという
思惑だと考えられます。

そしてその方法の1つとして、今回の改修ではファミリーでも楽しめる様に、
ファミリー飲食スペースを充実させ、子ども向けの屋内遊具を新設します。

小さい子はやはり競馬をあまり分からず、楽しくないと感じてしまうことがあります。

そうした中、こうしたキッズスペースがあれば
一日楽しくに過ごすことができます。

また、親としてもキッズスペースで遊んでもらうために競馬場へ行くという名目が立ちます。

さらに子どもたちに競馬場は楽しい空間だと思ってもらえれば
将来大人になった際、競馬場へ足を運んでもらいやすくもなります。

そうしたことを考えれば、長期的に見て有意義な施策と言えそうです。

そして最後の4つめは、検量エリアの改修です。

検量エリアは基本的に一般の来場者には関係がないスペースですが、
より競走が円滑に行えるように、今回のリフレッシュ工事の一環としてこのエリアの拡張も行います。

これでジョッキーや関係者の方々が競馬に臨みやすくなるのであれば大歓迎ですね。

このように今回のリフレッシュ工事では主に4つを重点的に改修や新設が行われます。

スタンドの建物こそ変わりませんが、中身はかなり変わることになりそうです。

こうした全面リフォームとも言えるような改修のため、
その工事期間もかなりかかってきます。

現在予定されている工事期間は2023年秋から2025年の春までとなっています。

できれば2025年の桜花賞を改修されたスタンドとともに迎えたいというところでしょうか。

こうしたリフレッシュ工事により懸念されるのは
阪神競馬場が使用できず、競馬開催がイレギュラーな形になることです。

現状「開催休止期間については、開催日割の発表をもってお知らせします。」とされています。

そして今のところ開催日割の変更について発表がなく、
このままいくと12月2日から28日までは阪神競馬場で競馬が施行される予定となっています。

ただ、スタンドだけの工事であれば最悪無観客の形で開催もできますが
今回検量エリアの改修も含まれるので、その期間は競馬開催ができないはずです。

そのため工事の状況や計画にもよりますが
今年の年末、そして来年と阪神競馬場での開催ができず他の競馬場でレースが行われるといったことが起きそうです。

また、工事期間中には競馬場正門前に仮説の投票所を設置して
馬券の購入や払い戻しができるようにするとのことです。

こうした開催の変更点や、工事期間中のことについては
今後色々と発表されていきそうなので、随時チェックしておく必要がありますね。

京都の改修が終わったと思ったら今度は阪神となかなか通常通りの開催にはなりませんが、
私達にとっても素敵な空間ができあがるのだと考えれば1年半ほどは待っても良いかもしれません。

今回の工事は「新しい時代にふさわしい競馬場となる」ために改修を行います。

それに伴い屋内のスマートシートについては塗装替えしたうえで再利用するなど、
できる限り環境負荷がかからない方法で工事するそうです。

そうした点も時代だなと思わされますね。

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