【ナイトインロンドン】メジロマックイーンの孫が菊花賞に挑戦!新星がダービー馬を倒すか

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菊花賞には例年長距離適性の高い上がり馬がやってきます。

そうした中でも今年の新星はかなり期待できそうです。

メジロアサマ、メジロティターン、そしてメジロマックイーンと
3代続けて3000m以上の長距離G1を制した血が
新たな長距離馬を生み出しました。

今回はそんな今年の菊花賞に挑戦するであろう大物候補について
見ていきたいと思います。

スタミナを豊富に備える母系から生まれた新星ナイトインロンドン

長距離適性の高いナイトインロンドン

今回ご紹介するのは、ナイトインロンドンです。

ナイトインロンドンは父グレーターロンドン、母ムーンハウリングという血統の3歳牡馬です。

2020年3月10日に坂東牧場で生まれました。

2022年12月に開催された中山芝2000のm新馬戦でデビューをしますが、
そこでは11番人気の12着と厳しい結果に終わります。

しかし続く2023年2月18日に開催された東京芝2400mの未勝利戦では
10番人気ながら2着に入ります。

これにより長距離適性を見出されたナイトインロンドンは、
そこから2400m以上を使われることとなります。

3戦目の芝2400mで開催された未勝利戦で勝ち上がると、続く同距離の1勝クラス、
そして7月30日に開催された札幌芝2600mの阿寒湖特別を勝利し、3連勝を飾りました。

阿寒湖特別では3コーナー過ぎからジョッキーの手が動き、厳しいかと思われましたが
そこからグイグイと伸びていき、最終的には2着に2馬身差をつけての快勝でした。

このように長距離で覚醒したことから、
この後は菊花賞を目指すと陣営は語っています。

ステップレースを挟むのかは未定ですが、
今回の勝利でおそらく賞金は足りるものと思われます。

そのため状態に合わせて直行か神戸新聞杯などを挟むかが決められそうです。

こうした長距離を3連勝したということで注目を集めたナイトインロンドンデスガ、
今回勝利した阿寒湖特別はかなりの出世レースとしても有名です。

特に芝2600mとなってからは、後の菊花賞馬マンハッタンカフェや
秋華賞などを制したファインモーション、
さらに目黒記念を勝利したホクトスルタンやスマートロビンなどが
歴代の勝ち馬として名を連ねます。

そんなレースを勝ったのですから、当然菊花賞での期待も高まります。

菊花賞にはダービー馬タスティエーラなども出走を予定しており
一筋縄ではいかないでしょうが、明らかに長距離に高い適性を持っていることから
一気に頂点へと駆け上がっても不思議ではありません。

ではこの豊富なスタミナは一体どこからやってきたのでしょうか。

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ナイトインロンドンの母系がスタミナを与えた

母系が伝える豊富なスタミナ

父のグレーターロンドンはディープインパクト系の種牡馬で
母が1998年の桜花賞2着馬ロンドンブリッジという良血です。

ただ、グレーターロンドン自身の競走成績は主にマイル前後での成績が目立ち
重賞勝利はG3中京記念だけという状況でした。

これまで2戦目以降ですべて上がり3ハロン1位という末脚は
父のグレーターロンドンに似たのかもしれませんが、スタミナはどうでしょうか。

グレーターロンドンの姉であるダイワエルシエーロこそオークスを制していますが
兄のビッグプラネットはやはりマイル路線で活躍している馬ということを考えると
やはりグレーターロンドンからスタミナが遺伝したとは考えにくいと言えます。

そうなると注目すべきは母系です。

ナイトインロンドンの母父はメジロマックイーンです。

冒頭にご紹介したように、メジロマックイーンは3代続けて3000m以上のG1を制した血統で
母父としてもオルフェーヴルやゴールドシップといった馬たちの血に入り
豊富なスタミナを伝えています。

このスタミナ血統がナイトインロンドンに長距離適性を与えていると考えられます。

ナイトインロンドンの馬体も、メジロマックイーンを彷彿とさせるような芦毛という点からも
母系の血が強く遺伝しているように思えます。

そしてさらに注目したいのが、4代母にあたるクリヒデです。

クリヒデは1962年に芝3200mで開催された天皇賞競走を制した名牝で、
長距離で抜群の強さを誇りました。

このクリヒデからつながる母系は総じてスタミナ色の濃い馬を輩出しており、
あの天皇賞(春)を3年連続で2着となったディープボンドも5代母にクリヒデが入っています。

つまり母系を見てみると、母父のメジロマックイーン、そして4代母のクリヒデといった
スタミナを伝える血がしっかりと入っており
これがナイトインロンドンの長距離を苦もなく走る力になっていると考えられます。

この母系からくる豊富なスタミナに、グレーターロンドン譲りの末脚が加わったことで
G1でも期待ができる逸材が生まれたのです。

また、ナイトインロンドンは3勝のうち2勝を和田竜二騎手とともに挙げている点も注目したいところです。

和田竜二騎手と言えばテイエムオペラオーなどの名馬に騎乗した豊富な経験があり
最近ではディープボンドの主戦としても活躍しています。

特に長距離での騎乗には定評があり、
菊花賞でも13番人気のポポカテペトルで3着に入るなどの好騎乗を見せています。

この和田騎手の存在もナイトインロンドンにとっては心強い存在です。

メジロマックイーン、そしてクリヒデからつながる血統が
菊花賞で大きな勲章を手に入れることができるのかに注目したいですね。

阿寒湖特別でもその実力の片鱗を見せましたが、
飛びの大きな馬のため、本来は大きなコースを得意とするはずです。

そのため京都競馬場ではさらにパフォーマンスを上げることができると見られ、
3000mという距離で無類の強さを発揮してもおかしくはありません。

父グレーターロンドンにとって初年度産駒となるナイトインロンドンが
いきなり父を超えるG1制覇を成し遂げるかもしれませんね。

父グレーターロンドン

元々グレーターロンドン産駒はロンドンプランが2022年に小倉2歳ステークスを制したことから
大きな注目を集めていました。

また、キョウエイブリッサが朝日杯フューチュリティステークスで4着に入るなど
G3を1勝しただけの種牡馬としては初年度から多くの活躍馬を出しています。

ここにさらにクラシック最後の一冠を制する馬が出てきたら評価は急上昇します。

グレーターロンドンは初年度の種付け頭数こそ65頭を集めていましたが、
その後は48頭、43頭、34頭と年々減少しています。

そんな父を助ける存在となれるのか、そういう意味でも菊花賞には注目したいですね。

菊花賞にはタスティエーラだけでなく、皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー3着馬ハーツコンチェルト、
ダービー4着馬ベラジオオペラなどが参戦を予定しています。

最近は天皇賞(秋)などに行く馬が多い中で
今年は例年になく春のクラシック上位馬が揃う菊花賞となりそうです。

そのためここで勝利をもぎとることができれば、
ナイトインロンドンは一気にこの世代のトップへと上り詰めることができます。

ハードルは高いですが、それを乗り越えるだけのポテンシャルは持っているはずです。
 

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