スワーヴリチャードが新種牡馬でダントツ!今後数年後、種牡馬の勢力図が塗り替わりそう

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2歳の新馬戦も始まり、気になるのが今年初年度産駒がデビューを迎える新種牡馬たちの動向です。

現時点での結果を見てみると、
1頭だけ飛び抜けた成績を出していることが分かりました。

その勢いはすさまじく、数年後の種牡馬勢力図が大きく変わっていきそうなほどです。

今回はそんな新種牡馬リーディングにおいて圧倒的に1位になっている馬たちについて見ていこうと思います。

スワーヴリチャードが新種牡馬リーディングトップに

まずは中央競馬について見ていきましょう。

2023年8月6日の競馬が終わった時点での成績を見てみると、
新種牡馬の子で2歳戦を勝利した馬は13頭います。

内訳を見るとアルアインロジャーバローズの子が1勝し
レイデオロとブリックスアンドモルタルの子が2勝し、
残る1頭の子が7勝しています。

つまり新種牡馬の子による勝利の半数以上が1頭の種牡馬が占めていることになります。

まさに圧倒的と言える状況ですね。

そんな新種牡馬リーディングの中で圧倒的な差を見せつけているのが、
スワーヴリチャードです。

スワーヴリチャードは父ハーツクライ、母ピラミマ、母父アンブライドルズソングという血統で
2014年3月10日に生まれました。

現役時代には大阪杯とジャパンカップとG1を2勝しています。

皐月賞にはアルアイン、ダービーではレイデオロに敗れましたが
種牡馬としては現時点では突き放しています。

ただ、種牡馬としては決して大人気だったという訳ではありません。

種牡馬となってからはハーツクライの後継種牡馬として社台スタリオンステーションに入り、
初年度には200万円で123頭を集めています。

もちろんこの数字は種牡馬全体として見ればトップクラスで、
将来が期待されていたことが分かります。

ただ、その後は2年目に94頭、3年目に81頭と徐々に種付け頭数を減らしています。

同期のアルアインは種付け料は170万円で初年度こそ104頭でしたが
産駒の評判が良かったこともあり2年目108頭、3年目107頭と種付け頭数をキープしています。

また、レイデオロはダービーを勝利したことはもちろん、
母系にディープインパクトの母であるウインドインハーヘアが入っていることもあり、
多くの人気を集めました。

種付け料は600万円に設定され、
初年度196頭、2年目170頭、3年目174頭とこちらも大きく減らすことなく維持しています。

生産者もプロですから、初年度の産駒の様子を見て
期待できそうであれば2年目も多くの馬が集まりますし、
逆に期待ができなさそうであれば産駒のデビュー前から種付け頭数は減っていきます。

種付け頭数を見ればスワーヴリチャードは後者であると考えられていたはずで、
それを考えると現在の成績は、驚異的であると言えます。

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スワーヴリチャードの産駒が大活躍

確かに晩成が多いとも言われるハーツクライ産駒の中で
スワーヴリチャードは比較的早期から活躍をした馬でした。

しかしデビューは2歳の9月でしたし、
そこでは2着に敗れ初勝利は10月となりました。

さらに重賞を制したのは3歳2月の共同通信杯、
そしてG1を制したのは4歳4月の大阪杯であったことを考えれば
決して早熟だったとは言えません。

それにも関わらず2歳の8月が始まった時点でこれだけ多くの産駒が勝利するとは
周囲も想像していなかったのではないでしょうか。

しかも7勝の中には8月6日にコラソンビートが勝利したオープンのダリア賞も含まれており
上級クラスでも活躍できる馬を出すことができると証明しました。

血統面を考えれば、今後さらに活躍してくる産駒が出てくると考えられ
今年の新種牡馬の中ではすでに一歩先を行っている存在だと言えそうです。

ちなみに新種牡馬だけでなく、すべての種牡馬を対象とした
2歳リーディングサイアーで見ても、ヘニーヒューズ、モーリスに次ぐ3位となっています。

ロードカナロアやエピファネイアといった実績ある種牡馬を超えており、
今後数年でリーディングサイアーも狙える可能性が出てきています。

ハーツクライの後継としてはこれまでジャスタウェイワンアンドオンリーウインバリアシオンなどがいましたが
そこから更に血を広げていく存在というのはいませんでした。

そのため将来的にハーツクライ系は途切れてしまうのではないかとも思われていましたが、
スワーヴリチャードによってその血の未来は明るいものとなりそうです。

後は年末のG1や来年のクラシックでどの程度産駒が活躍できるのかという点になりますが、
少なくとも来年の種付け頭数は初年度並かそれ以上に回復していきそうです。

産駒の中で特に注目したいのは、函館の新馬戦で上がり3ハロン34.3を出したレガレイラです。

兄に菊花賞4着のドゥラドーレスがいることから距離も持ちそうで、
来年のクラシックを湧かせてくれそうです。

このように、今年の新種牡馬ではスワーヴリチャードが一歩リードしています。

果たしてこのまま大種牡馬への道を辿るのか、今後の産駒の活躍に注目したいところですね。

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