川田将雅騎手は史上最高の騎手なのか。データで見る川田将雅騎手のすごさ!勝率や連対率、複勝率がすごすぎる

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川田将雅騎手が札幌記念をプログノーシスに騎乗し優勝しましたが、
よくよく調べてみると、彼の今年の成績があらゆる視点からすごいものとなっていました。

今回はそんな川田騎手の絶好調な2023年の成績について見ていきたいと思います。

JRAでの川田将雅の重賞成績がすごい

JRAでの川田将雅の重賞成績がすごい

まずはJRAでの重賞成績について見ていきましょう。

川田騎手は今年札幌記念までで38戦に騎乗していますが、そのうち10勝しています。

勝率にすると26%にものぼります。

人気馬に騎乗していることが多いので、そんなものかと思われる方もいるかもしれませんが
8月時点で10勝というのはかなりすごい数字となります。

ちなみにこれまでの年間重賞最多勝は武豊騎手が2006年に記録した23勝です。

この年の武豊騎手は8月終了時点で14勝していたため、
川田騎手はもう少しペースを上げる必要がありますが、
もしかすると今年JRAの年間最多重賞勝利記録を更新する可能性が出てきます。

また、武豊騎手の場合23勝のうち17勝が1番人気で
5勝が2番人気、残る1勝が4番人気とほぼ上位人気の馬で勝利をあげてきました。

一方の川田騎手は1番人気は7勝で、2番人気、3番人気、6番人気で1勝ずつと
同じ様に1番人気が多いものの、6番人気でもしっかりと勝利をあげています。

この6番人気の時の重賞は2月に開催されたクイーンカップで、
川田騎手は、未勝利を勝ったばかりのハーパーに騎乗し
道中6番手から進み、最後はドゥアイズをクビ差、差し切りました。

この勝利によりハーパーは牝馬クラシック路線に進むことができ、
桜花賞4着、オークス2着と好成績を挙げました。

ちなみにその2つのレースで勝利したのは
川田騎手が騎乗したリバティアイランドです。

また札幌記念を制したプログノーシスの成績を見ると
その騎乗のすごさが際立ちます。

プログノーシスは川田騎手が札幌記念の勝利インタビューで
「ポテンシャルは非常に高いのですが、それを発揮するのが難しい馬」と評価しており
実際のレースでも後方からの競馬で展開などに左右されてきました。

そんなプログノーシスは10戦6勝という成績でここまでキャリアを積んできましたが、
川田騎手が騎乗した時には6戦6勝とパーフェクトな成績を残しています。

他には藤岡祐介騎手、岩田望来騎手、バートン騎手と一流の騎手が騎乗してきましたが
彼らが騎乗した際には勝利をあげることができていません。

川田騎手が乗り難しい同馬をうまくエスコートしたことで
強敵が集まる札幌記念も制することができたのです。

特に今回はマクる形で道中13番手から4コーナーで2番手にまで上がる
今までにないスタイルで勝利をあげました。

こうした馬やレースの状況に応じて最適な形に導くことができる点が
川田騎手の優れた特徴です。

また、川田将雅騎手のすごさは他にもあります。

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地方競馬で抜群の強さを見せる川田将雅騎手

地方競馬で抜群の強さを見せる川田将雅騎手

川田将雅騎手は現在JRAでのリーディングトップですが、
それ以上に地方競馬での強さが目立ちます。

8月21日終了時点で、地方競馬では21の交流重賞が開催されましたが
そのうちの8つを川田騎手は優勝しています。

直近でも8月15日に開催されたクラスターカップで、
リメイクに騎乗し見事勝利しました、

このリメイクは昨年のクラスターカップを川田騎手が騎乗予定だったものの
直前で除外となり、1年越しのリベンジを果たしました。

このレースでは川田騎手とリメイクは道中8番手から徐々にポジションを押し上げ、
直線では前走プロキオンステークスで敗れたドンフランキーを直線半ばで差し切っています。

リメイクの次走はコリアスプリントを予定しており、
ここでも川田騎手が騎乗する見込みとなっています。

また、同じく川田騎手が前走騎乗したクラウンプライドも同日のコリアカップに出走する予定で、
順当にいけば両方のレースを勝利する可能性は高そうです。

JRAや地方競馬、そして海外の重賞でも活躍している川田騎手はまさに世界に誇る日本の騎手と言えそうです。

直近ですさまじい成績をあげる川田騎手

直近ですさまじい成績をあげる川田騎手

このように重賞で圧倒的な成績を見せる川田騎手ですが
最近は条件クラスを含めてもかなり良い成績をあげています。

8月に入ってから20日終了時点で、川田騎手は23鞍に騎乗し13勝しています。

つまり8月の勝率は56%にものぼるのです。

川田騎手は2019年頃から勝率をかなり上げており、
2018年まで16%前後だった勝率が2019年には25.7%、2020年には27.9%、2021年は28.22%、2022年は25.86%と
20%台後半となっています。

これは勝利する可能性の高い馬に騎乗を絞っていることも大きいのですが、
他の騎手と比較するとまさに圧倒的と言えます。

そして2023年は現時点で勝率が32.1%と、ついに30%台に突入しています。

8月の勝率を考えるとその年間勝率はさらに上昇しそうで
複勝率も60%を超えていることを考えれば
まさに川田騎手が騎乗したレースは馬券に入れない選択肢はないという状態になっています。

あの武豊騎手でもこれまでで最高の年間勝率は2002年の29.0%で、その際の複勝率は55.9%でした。

またルメール騎手も2018年の勝率27.7%が最高となっています。

つまり今のままの数字で推移しリーディングジョッキーとなれば、
史上最高の勝率での獲得となることは間違いないのです。

かつて福永祐一氏が川田騎手のことを史上最高の騎手と評していましたが、
こうした数字を見ても、まさにこれまでで最高クラスの騎手であることが分かります。

ではそうした川田騎手は、中でもどのような条件が得意なのでしょうか。

まず競馬場別に見てみると、最も勝率が高いのは札幌競馬場となっています。

そして最も低いのは函館競馬場ですが、これらは過去の騎乗数が少なく
若手時代がほとんどということもあり参考にならなさそうです。

過去に1000鞍以上騎乗している競馬場で見ると、
中京競馬場と阪神競馬場と関西圏でのレースで好成績をあげています。

また毎年夏に参戦する小倉でも良い成績をあげています。

ただ、中山や東京なども決して成績が悪い訳ではなく
関東に来たからといって軽視はできません。

さらに芝とダートどちらが得意なのかを見てみると
芝の場合、勝率33%、連対率49%、複勝率56%となっており
ダートの場合、勝率31%、連対率50%、複勝率64%となっておりほとんど差がない状況でした。

他にも距離別や馬場別の成績なども見てみましたが、
ある程度の騎乗数がある条件で考えると、大きく飛び抜けて良い数値、悪い数値がある訳ではありませんでした。

このように川田騎手のデータを見ていくと苦手な条件というのが見当たらず、
どのような条件でもしっかりと馬を持ってくる力があることが分かります。

欠点らしい欠点がなく平均してポテンシャルの高いジョッキーと言え、
これが現在のリーディングトップの地位を維持している理由と言えそうです。

川田騎手はまだ30代と若く、後10年はトップ戦線で戦っていくものと考えられます。

日本の競馬史上最高とも言えそうなジョッキーの活躍をファンとして応援していきたいですね。

また、お父さんが佐賀競馬で調教師をされていることから、
川田騎手も将来的には調教師になる道も考えられそうで、その時の活躍も今から期待してしまいますね。

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