【紫苑S2023】ワイズゴールドが地方馬の意地を見せるか!ステイゴールドから続く血が騒ぐ

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先日JRAから、秋華賞トライアル紫苑ステークスに
一頭の地方馬が出走を予定していると発表されました。

もしこの紫苑ステークスに出走し、3着以内に入ることができれば
秋華賞への出走が叶います。

今年の秋華賞には強敵リバティアイランドがいますが
それでも挑戦してくるということはなにか勝算があるのでしょうか。

今回はそんな地方からやってくる挑戦者についてみていきたいと思います。

地方競馬から秋華賞を目指す

2023年の紫苑ステークスは9月9日に開催されます。

中山芝2000mで行われ、今年からG3からG2へと昇格しています。

それに伴い賞金額もアップしており、例年以上に強いメンバーが揃いそうな状況です。

そのような中で、地方から挑むのがワイズゴールドという馬です。

ワイズゴールドは父レインボーライン、母キタサンテンニョ、母父キングヘイローという血統です。

父のレインボーラインは現役時代に天皇賞(春)を制した馬で、
芝の長距離で活躍しました。

また母のキタサンテンニョは主にダートの短距離を走り、
JRAで22戦1勝という成績を残しています。

ワイズゴールドはレインボーラインの初年度産駒ではあるのですが、
2021年の北海道サマーセールでわずか100万円で落札されました。

2歳の6月に大井競馬でデビューを果たすと、
6戦目となる2022年10月のレースで初勝利をあげます。

そしてその後果敢にオープンに挑戦していくと、
南関東の牝馬クラシックの1つである浦和競馬場で開催された桜花賞で4着に入り、
水沢競馬場で開催された留守杯日高賞という重賞を制しました。

その後も地方重賞やオープンで3着と、
この世代の南関東牝馬としてはトップクラスの活躍を見せています。

ただ、JRAの強敵相手となるとどうかという状況ではあります。

今年の6月に開催された交流重賞のG2関東オークスでは8着に敗れており、
JRAも含めた一線級とはまだ差があるように見えます。

それでも陣営が紫苑ステークスに挑戦するのは、
ステイゴールドから続くレインボーラインの血に期待してのものと考えられます。

レインボーラインはデビューから引退まですべて芝のレースを使ってきました。

そのためワイズゴールドも適性は芝にある可能性があります。

また、母父キングヘイローというのは最近ブレイクしており
イクイノックスはディープボンドなど多くの中央での活躍馬がいます。

そうした血統面から中央の舞台で覚醒することを期待しているものと考えられるのです。

すでにレインボーラインは種牡馬を引退しており
現在はノーザンホースパークで乗馬となっています。

そんな父の名声を高めることができるのか注目したいですね。

では、過去にはこうしたトライアル競走に出た地方馬はどのような成績だったのでしょうか。

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過去に秋華賞トライアルに出走した地方馬の成績

ワイズゴールドは地方から秋華賞を目指す

かなり昔になるのですが、ライデンリーダーという牝馬は
笠松競馬で10戦10勝とした後、桜花賞のトライアルだった報知杯4歳牝馬特別に出走し、勝利をあげています。

本番の桜花賞でも4着に入る活躍を見せました。

またその後もローズステークスで3着に入っており、
地方馬が決して牝馬クラシックで勝負にならないという訳ではないことを示しています。

ただ、ここ近年の地方馬はなかなか厳しい状況ではあります。

例えば2021年の紫苑ステークスに挑戦したキヨラは、
当初中央競馬でデビューしたものの勝利をあげることができず岩手競馬へ移籍した馬でした。

そしてそこで地方重賞を勝つまで成長した後に、紫苑ステークスに挑みましたが
18番人気の16着に敗れています。

また、2014年にはリックタラキチという牝馬がローズステークスに挑んでいます。

こちらは門別でデビューした後、笠松競馬に移籍しそこでは世代トップクラスの活躍を見せていました。

そのためライデンリーダーの再来かとも一部では噂されていましたが、
終始後方のままで17番人気の17着に敗れています。

また2016年にローズステークスに挑んだヘイハチハピネスも
笠松の馬で、地方重賞を勝っていましたがローズステークスでは15番人気の15着と最下位に沈んでいます。

調べた限り、過去10年に秋華賞トライアルである
ローズステークスもしくは紫苑ステークスに挑んだ地方馬はこの3頭だけでした。

そしていずれも2ケタ着順となっており、やはり中央の壁は高いことがわかります。

さらにJRA勢からはヒップホップソウルなどを筆頭に強力なメンバーが揃いました。

G2に上がったということもあり、関東に所属する秋華賞を狙う馬たちがかなり揃っているという印象です。

ワイズゴールドがここを勝利して、さらに秋華賞まで勝つというのは至難の業ですが
なんとか3着以内に入り、本番へと向かう姿を見てみたいですね。

もし勝利をすれば、ミックファイアに続き南関東に全国区のスターがまた一頭登場することになります。

ちなみに現状ワイズゴールドには紫苑ステークスへの優先出走権がなく、
収得賞金順で出走枠を確保することとなります。

そのため、もしかすると出走メンバーの状況によっては
出走自体ができない可能性もあるのですが、陣営は勝負になると思って登録をしたはずです。

ぜひその勇姿を当日見てみたいですね。

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