【菊花賞2023】大混戦の今年の3歳牡馬!タスティエーラとソールオリエンスの2強もサトノグランツやドゥレッツァなども強い

大混戦の菊花賞!勝つのは誰?
2023年10月22日に第84回菊花賞が開催されます。
今年は皐月賞馬、ダービー馬ともに出走するということもあり
例年以上に盛り上がりを見せています。
また秋華賞におけるリバティアイランドのような絶対的な軸がいないため
馬券的にも混戦ムードとなりそうです。
今回はそんな菊花賞の中でも特に注目したい馬たちについて見ていこうと思います。
ダービー、菊花賞の二冠達成に期待

まずはダービー馬タスティエーラです。
タスティエーラは父サトノクラウン、母パルティトゥーラ、母父マンハッタンカフェという血統で2020年3月22日に生まれました。
新馬戦を勝利すると、続く共同通信杯では4着に敗れますが、
3戦目にはG2弥生賞ディープインパクト記念を制します。
さらに皐月賞では差し馬が台頭するなか先行して2着に粘り込み
ダービーでは見事勝利を飾りました。
どんな舞台でも好位を追走できる競馬の上手さが魅力で、
どんなときも安定したレースを見せてくれます。
今回菊花賞への直行が心配な点ではありますが、
休養時には主にノーザンファーム早来で調整を行い体調は問題なさそうです。
まだ成長途上な状態でダービーを制しているように秘めたポテンシャルは相当なもので、
夏を越して成長した姿が見られればダービー、菊花賞の二冠も近いかもしれません。
不安な点としてはノド鳴りの症状が少し見られるようですが、そこまで心配はいらないようです。
鞍上にはモレイラ騎手を予定しており、こちらも心強い要素となっています。
Expand All第二のゴールドシップになれるか

このタスティエーラに対抗するのが、皐月賞馬ソールオリエンスです。
ソールオリエンスは父キタサンブラック、母スキア、母父モチベイターという血統で2020年4月4日に生まれました。
デビューから3連勝で皐月賞を制すと、ダービーではタスティエーラの2着となります。
夏を越して迎えたセントライト記念ではレーベンスティールに敗れ2着となりますが
復帰初戦としては悪くない結果でした。
大混戦と言われた皐月賞では、後ろから2番手の位置から強烈な末脚を見せて勝利しており、
一時は一強かとも言われていました。
2000を越すレースで2戦とも2着に敗れており
長距離適性がどうなのかという懸念はありますが
父のキタサンブラックは菊花賞を制しており、血統面では問題がないはずです。
その末脚は誰もが認めるところなので、
うまくレースの流れに乗れさえすれば、実力を発揮してくれるはずです。
もし菊花賞を勝てば1998年のセイウンスカイ、2000年のエアシャカール、そして2012年のゴールドシップに次ぐ
皐月賞と菊花賞の二冠達成となります。
偉大なる先輩たちに続く活躍を期待したいですね。
父の評価を上げる走りを期待

3頭目はサトノグランツです。
サトノグランツは父サトノダイヤモンド、母チェリーコレクト、母父オラトリオという血統で2020年4月3日に生まれました。
3戦目で勝ち上がると、その後3連勝でG2京都新聞杯を勝利します。
ダービーでは11着に敗れてしまったももの、
その後神戸新聞杯では見事勝利を飾っています。
父のサトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念を制した名馬で
種牡馬入りしてからも140頭ほどを集める人気でした。
しかし初年度産駒が期待ほど走ってこず、
2023年の種付け頭数は昨年から85頭減の58頭となってしまいました。
これはかなり危機的状況と言え、このままでは社台スタリオンステーションから
他へと移動することも考えられます。
そうした中で現れた希望がサトノグランツです。
G2を2勝したことで既にサトノダイヤモンドの評価を上げましたが
ここでさらにG1を勝てば、再び父の種付け頭数も増えていきそうです。
また、祖父ディープインパクト、父サトノダイヤモンドと続く
3代連続での菊花賞制覇もかかっており、その期待はかなり大きいものがあります。
鞍上にはここ最近絶好調の川田将雅騎手を予定しており
万全の体制で臨みます。
不安な要素としてはダービーで11着と、一線級との戦いで結果が出ていないことや
川田将雅騎手が過去に菊花賞を14回騎乗し1勝しかできていないこと、
関係者の話ではまだ成長途上であることなどが挙げられます。
ただ、それらの不安要素を跳ね返すだけのポテンシャルは秘めているはずで、
長距離の舞台で花開くことを期待したいですね。
敗戦からの復活を狙う有力馬

菊花賞で上位人気となると見込まれるのは先程までご紹介した3頭ですが、
他にも上位を狙う馬たちがいます。
その筆頭が、ハーツコンチェルトです。
ハーツコンチェルトは父ハーツクライ、母ナスノシベリウス、母父アンブライドルズソングという血統で2020年5月5日に生まれました。
新馬戦を勝利すると、2戦目の東京スポーツ杯2歳ステークスではガストリックの3着に入ります。
その後は青葉賞で2着に入りダービーに向かうと、
タスティエーラ、ソールオリエンスに次ぐ3着に入ります。
これにより世代でもトップクラスの実力があることを証明しましたが、
復帰初戦となった神戸新聞杯ではまさかの5着に敗れてしまいます。
掲示板には入ったものの1番人気の支持は裏切ってしまう形となりました。
しかしそれでも1着とは0.1秒差とほとんど差はなく、決して悪い負け方ではありませんでした。
これまでの戦績を考えても距離は長ければ長い方が良さそうで、
3000メートル戦での逆転を狙います。
ハーツコンチェルトは5月生まれですし、ハーツクライ産駒は晩成であることが多くなっています。
そのため春よりも今の方が確実に成長をしているはずです。
また父ハーツクライの産駒は今年本場イギリスのセントレジャーを勝利しました。
その勢いに乗り、菊花賞での激走を期待したいですね。
また、同じ様に春のクラシック好走馬としてはファントムシーフも外せません。
ファントムシーフは父ハービンジャー、母ルパンⅡ 、母父メダグリアドーロという血統で2020年2月22日に生まれました。
新馬戦、野路菊ステークスと連勝をすると、その後共同通信杯で初重賞制覇を果たします。
皐月賞で3着と好走し、ダービーでは8着に敗れますが
復帰戦の神戸新聞杯では3着と健闘します。
皐月賞では1番人気に支持されたように、共同通信杯でのパフォーマンスは高く
その走りができれば菊花賞の舞台でもチャンスは巡ってくるはずです。
そして、菊花賞といえばやはり長距離適性のある血統の馬や、夏の上がり馬が重要な存在となってきます。
夏の上がり馬で注目は?

春のクラシックには間に合わなかったものの、
夏に成長を遂げた馬が今年も何頭か参戦してきます。
その中でも特に注目したいのがドゥレッツァです。
ドゥレッツァは父ドゥラメンテ、母モアザンセイクリッド、母父モアザンレディという血統で2020年4月24日に生まれました。
デビュー戦こそ3着だったものの、そこから一気の4連勝でオープン入りを果たしています。
まさに夏の上がり馬らしい成績で、ここから一気に世代の頂点に立てるかに注目が集まります。
特に前走の3勝クラス日本海ステークスでは、古馬相手に鋭い末脚を見せました。
これまでの4連勝ではすべて上がり3ハロンが1位となっており、
本番ではソールオリエンスとの末脚比べとなりそうです。
父のドゥラメンテはこの世代でリバティアイランドとシャンパンカラーという2頭のG1馬を出しており、まさに絶好調です。
その波にドゥレッツァも乗れるでしょうか。
他にも前走神戸新聞杯で2着に入ったサヴォーナや、
新潟記念を制したノッキングポイント、札幌記念2着のトップナイフなど面白い馬たちが揃いました。
果たして一体どの馬が最後の一冠を手にするのでしょうか。
今からワクワクが止まりませんね。