【天皇賞(秋)2023】イクイノックスとドウデュース2頭のマッチレース?秋古馬の頂点を決める戦いが始まる

菊花賞も終わり、いよいよ天皇賞(秋)が近づいてきました。
今年はなんといってもイクイノックスとドウデュースの戦いが注目されますが
その他にもかなり楽しみな馬が揃いました。
果たして今年の天皇賞(秋)は一体どうなるのでしょうか。
今回はそんな期待のレースについて見ていきたいと思います。
イクイノックスがG1・5勝目なるか

まずなんといっても注目はイクイノックスのG1・5勝目なるかといった点でしょう。
イクイノックスはこれまで天皇賞(秋)、有馬記念、ドバイシーマクラシック、そして宝塚記念と
G1を4連勝しています。
特にドバイシーマクラシックでは、後に凱旋門賞で2着に入るウエストオーバーをくだしており
そのレーティングは現在世界1位となっています。
また宝塚記念でも凱旋門賞で4着に入ったスルーセブンシーズに勝っており、
その実力はまさに世界でもトップクラスのものがあります。
そんなイクイノックスは、宝塚記念以降休養していましたが
その復帰戦として天皇賞(秋)を選択しました。
昨年勝利している舞台でもあり、体調さえ整っていれば
非常に有力な一頭であると言えます。
そしてその状態も、調教を見る限りでは問題なく
万全の状態で臨めそうです。
この天皇賞(秋)の後にはジャパンカップを予定しており、
そこでは先日牝馬三冠を達成したリバティアイランドも出走を予定しています。
そこで頂上対決をするためにも、ここは負けられない一戦と言えそうです。
そしてそんなイクイノックスに待ったをかける存在がドウデュースです。
ドウデュースはイクイノックスと同じ世代の4歳牡馬で、
日本ダービーではイクイノックスを振り切り勝利を収めています。
その後は凱旋門賞に挑戦するも馬場に泣かされ19着に敗れますが、
今年の京都記念では実力のち外を見せつけ復活の勝利を果たしました。
ただ3月のドバイターフでは直前に取り消しとなり、
そこから休養が続いていました。
そうした中で復帰初戦となったのが今回の天皇賞(秋)です。
イクイノックスよりも過程としては順調ではありませんが、
ダービーではイクイノックスに勝利をしています。
この世代の頂点に立った馬であり、
実力を発揮できればイクイノックス相手でも十分勝機があるはずです。
もしかすると今年の天皇賞(秋)はこの2頭によるマッチレースとなる可能性もあり
今からその走りが楽しみでなりません。
ダービーだけでなく2歳の頃には朝日杯フューチュリティステークスをセリフォス相手に勝利しており
スピードの面でも2000メートルは問題ないはずです。
武豊騎手を背にその実力を遺憾なく発揮してくれることを願いたいですね。
今年はこの2頭を中心にレースが進んで行くものと考えられますが、
他にもかなり豪華なメンバーが揃いました。
他にも手強いメンバーが揃う

今回天皇賞(秋)に登録しているのはわずか13頭です。
G1としては寂しい印象ですが、これはそれだけ強いメンバーが揃っているからと言えます。
いずれの馬もイクイノックスやドウデュース相手でも勝機があると考えての登録ですから
消して侮ることはできません。
そうした打倒イクイノックス、打倒ドウデュースの筆頭としては
プログノーシスが挙げられます。
プログノーシスはイクイノックスらより1つ上の5歳牡馬で、
これまで札幌記念と金鯱賞という2つのG2を勝利しています。
特に最近の活躍は目覚ましく、
4月には香港のクイーンエリザベス2世ステークスでも惜しい2着に入っています。
また前走の札幌記念では後方からまくるようにポジションを上げて勝利する横綱相撲でした。
今一番G1勝利に近い重賞馬とも言え、この勢いのまま天皇賞(秋)へと挑みます。
プログノーシスの特徴としてはこれまで4戦連続で芝2000メートルを使ってきている点です。
これはこの距離が一番適していると陣営が考えているから他ならず
今回同じ芝2000メートルで開催される天皇賞(秋)をこの秋の一番の目標としていると考えられます。
つまりいわゆるメイチの仕上げをしてくるものと想定できるため、
復帰初戦でこの後もジャパンカップなどを戦う予定の
イクイノックスやドウデュースよりもその点は利がありそうです。
鞍上はリバティアイランドで三冠ジョッキーの仲間入りを果たした川田将雅騎手というのも心強く、
彼のリードで大物食いを果たしても不思議ではありません。
また、ジャックドールは5歳の牡馬で、今年の大阪杯を制しています。
これまで16戦していますが、一度安田記念で芝1600メートルを走った以外
全て芝2000メートルを使われています。
そうした中での天皇賞(秋)ですから、こちらもプログノーシスと同様に
ここを最大目標として仕上げてきていると見られます。
昨年はイクイノックスから0.3秒差の4着に敗れていますが、
今年はその雪辱を誓います。
藤岡佑介騎手はここ最近リーディングでも上位に来てはいますが、
G1勝利は2018年のケイアイノーテックの1勝のみとなっています。
同期の川田将雅騎手とはG1勝利数でかなり差がついてしまっており
ここで勝利をして少しでも差を詰めることができるか注目したいところです。
有力馬は基本的に後ろで競馬をすると見られ、
この馬がレースの展開を左右するという点でも、レース運びが重要になってきそうです。
その他の天皇賞(秋)でのライバルたち

これまでご紹介した馬以外にも天皇賞(秋)には手強いライバルたちがいます。
まずはダノンベルーガです。
こちらもイクイノックスやドウデュースと同じ4歳牡馬で、
皐月賞、ダービーともに4着となっています。
その後昨年の天皇賞(秋)では3着に入り、今年3月のドバイターフで2着と
G1でも後少しのところまできています。
今回3戦連続でのモレイラ騎手の騎乗となっており、
その手綱さばきで打倒イクイノックスを果たしてほしいところです。
さらにジャスティンパレスも見逃せません。
ジャスティンパレスも4歳牡馬で、皐月賞、ダービーは9着だったものの菊花賞では3着に入っています。
また今年の天皇賞(春)ではディープボンドをくだし優勝しており、
続く宝塚記念でもイクイノックス、セブンスルーシーズに続く3着に入っています。
これまでの実績を見る限りではもう少し距離があった方が良いタイプかもしれませんが、
2000メートルのホープフルステークスで2着、2200メートルの宝塚記念で3着に入っているように
決して対応ができない訳ではありません。
今年リーディングトップの杉山晴紀厩舎はこの馬と
ガイアフォースを出走させており、いずれかが王者を倒す展開も決してありえない話ではありません。
他にもアサマノイタズラ、アドマイヤハダル、エヒト、ヒシイグアスと
一筋縄ではいかないメンバーが揃っています。
果たしてこうしたライバルがいる中でイクイノックスやドウデュースはどのような走りを見せるのでしょうか。
古馬の王道路線の今後を占う意味でも非常に注目度の高い一戦となりました。
今からレースの発走が楽しみですね。