今年の夏の上がり馬はこの7頭!秋・冬のG1戦線に名乗りを上げる馬たち

今年の夏の上がり馬7頭

夏競馬が終わり、近づいてくるのが秋のG1シーズンです。

そこにはこれまでG1を戦ってきたトップクラスの馬たちとともに
夏競馬で連勝し勢いに乗る新勢力がやってきます。

そこで今回は、秋競馬に向けて注目したい夏の上がり馬たちについてご紹介したいと思います。

ガイアフォース

ガイアフォースは2019年生まれの3歳馬で、
父キタサンブラック、母ナターレ、母父クロフネという血統です。

2021年9月にデビューし2着となりますが、
その後長期休養となり翌年の3月に未勝利戦を勝利します。

続く5月のあずさ賞では2着に敗れますが、7月の国東特別では7馬身差のレコード勝ちを収めます。

これまでのレコードタイムはG3の小倉記念で記録されており、それを1勝クラスのレースで更新したのですから大きな注目が集まりました。

レース内容も、道中は2番手につけて4コーナーで先頭に立つとそのままグングンと後続を引き離しての楽勝で
今後の活躍を期待させるものでした。

ちなみに新馬戦の1着馬は後に日本ダービーを制したドウデュースで、3着馬はラジオNIKKEI賞や新潟記念で3着のフェーングロッテンだったこともあり
その実力は世代でもトップクラスのものがあります。

今後は父のキタサンブラックが制した菊花賞へと進む予定ですが、
母が地方競馬で活躍したナターレということもあり、ダートでも活躍が期待されます。

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エピファニー

エピファニーは2019年生まれの3歳牡馬で、
父エピファネイア、母ルールブリタニア、母父ディープインパクトという血統です。

2021年10月にデビューすると、2着・3着と惜敗し翌年の3月に未勝利を脱出します。

するとそこから5月の1勝クラス、2歳の白井特別と勝ち3連勝を果たしました。

特に前走の白井特別では、スローペースの中、最後の直線で一気に加速すると後続を突き放しました。

前走から4ヶ月の休み明けという状況でこの脚を繰り出したことは特筆すべきで、
次走以降も非常に期待ができる内容でした。

新馬戦でも敗れはしたものの鞍上のルメール騎手から「能力がある」と言われており、
その能力が3歳の秋になり覚醒するかに注目が集まります。

父エピファネイア産駒の牡馬というと、エフフォーリアがいますが
それに続く活躍を見せてもらいたいところですね。

9月に勝っているので夏の上がり馬なのか微妙ですが、本格的な秋競馬が始まる前に勝利したということで入れています。

ウインカーネリアン

ウインカーネリアンは、2017年に生まれた5歳牡馬で
父スクリーンヒーロー、母コスモクリスタル、母父マイネルラヴという血統です。

2021年の2月にオープン入りを果たしましたが
その後長期休養に入り2022年3月に復帰します。

そこを6着にまとめると、そこから5月の谷川岳ステークス
6月の米子ステークス、そしてG3関屋記念と見事3連勝を飾りました。

この活躍により2022年のサマーマイルシリーズのチャンピオンとなっており、
今一番乗りに乗っている馬と言えるでしょう。

特に前走の関屋記念ではホープフルステークス覇者のダノンザキッドを破っており
G1戦線でも戦えることを示しました。

2020年に挑戦した日本ダービーではコントレイルの17着と大敗してしまいましたが、
それ以来のG1の舞台での躍進が期待されます。

この3連勝ではいずれも三浦皇成騎手が騎乗しており
ジョッキー悲願の中央G1制覇にも期待がかかります。

今後もマイル路線に進むと考えられますから、順調にいけばマイルチャンピオンシップでソダシらと戦うこととなります。

ナムラクレア

ナムラクレアは2019年生まれの3歳牝馬で、
父ミッキーアイル、母サンクイーン2、母父ストームキャットという血統です。

小倉2歳ステークスを勝利し桜花賞で3着となるなど早くから活躍をしてきたナムラクレアですが、
夏にスプリント路線に変更すると、その実力を一気に爆発させました。

6月の函館スプリントステークスでは3番手を進み、抜け出し楽勝します。
続く8月の北九州記念では10番手から進むこととなり、3着に敗れてしまいますが
これは直線で進路がなくなってしまったことが影響したものです。

まともなら突き抜けていたレースでもあり、スプリント路線では一線級の実力があることを見せました。

サマースプリントシリーズでも優勝しており、スプリンターズステークスで悲願のG1初制覇となるかに注目が集まります。

ただ、スプリンターズステークスには前走のセントウルステークスでも強い競馬を見せたメイケイエールも出走する予定ですので
そこにどう立ち向かうかがポイントとなりそうです。

ジュンブロッサム

ジュンブロッサムは2019年生まれの3歳牡馬で、
父ワールドエース、母エンプレスティアラ、母父クロフネという血統です。

前走の出雲崎特別で新潟芝1800mのレコードを更新する勝利を果たしました。

これは2001年のサイレントセイバーが記録したものを21年ぶりに更新するもので、
フラットなコースでの強さを見せつけました。

この超スピード決着のダメージもなく、次走は菊花賞トライアルの神戸新聞杯を予定しています。

ジュンブロッサムは現状では1勝クラスしか勝っていないので、賞金額的には菊花賞への出走は難しい状況です。

そのため神戸新聞杯で権利を獲得するためにしっかりと仕上げてくるでしょうから、
そこでどの様な走りを見せるのかに注目が集まります。

父ワールドエースに重賞勝利を届けるところを期待したいですね。

ストーリア

ストーリアは2019年生まれの3歳牝馬で
父リオンディーズ、母フェリス、母父ジャングルポケットという血統です。

2021年8月にデビューしますが、3着、2着、2着と惜しい競馬が続きます。
初勝利は翌年3月の未勝利戦で、そこからストーリアは一気の3連勝を果たしました。

特に前走の三面川特別では最内枠から好位に位置すると勝負所で進出し、直線鋭く伸びて勝利。
着差こそ開いていませんでしたが内容はまさに完勝でした。

今後はトライアルを使わず直接秋華賞へと行く予定で、
牝馬三冠に挑むスターズオンアースの強敵となりそうです。

リオンディーズ産駒初のG1勝利をこの馬が達成するのか注目したいところですね。

ゼッフィーロ

ゼッフィーロは2019年生まれの3歳牡馬で
父ディープインパクト、母ワイルドウインド、母父デインヒルダンサーという血統です。

2022年2月に3歳でデビューすると1番人気に支持されて勝利します。

しかし続く2戦は2着、3着と敗れてしまい春のクラシック戦線に乗ることはできませんでした。

それでも6月の1勝クラス、7月の高千穂特別と連勝し、一気に3勝クラスまで駆け上がります。

これで5戦3勝、2着1回、3着1回と底を見せておらず今後どのような路線に行くかに注目が集まります。

これにより菊花賞に賞金で行くことができるようになりましたが、
残念ながら現在は左前肢に張りや熱感を持ったため休養に入ることとなりました。

次走は未定ですが、この勢いを維持することができればすぐに重賞戦線へと顔を出すようになるはずです。

夏の上がり馬の秋以降に注目

夏の上がり馬が、秋以降どの様な活躍を見せるか楽しみですね。

その勢いのままG1制覇までたどり着くのか、それとも壁に跳ね返されてしまうのか
いずれにせよこうした予想をしていくのが競馬ファンの醍醐味ですね。

他にも、春のクラシックやG1戦線で好走止まりだった馬が夏の成長を経て逆転するというストーリーも考えられ、
彼らがどのようなドラマを見せてくれるのかに注目したいと思います。

今回あげた馬たちの活躍を祈ります。

あなたはこうした夏の上がり馬と言えば誰だと思いますか?
ぜひ意見や感想をコメント欄にお寄せください。
最後までご視聴頂きありがとうございました。
またあなたとお会いできることを楽しみにしていますね。
 

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