エピファネイア早熟説は本当?産駒による重賞連敗数の不名誉な記録を作りそう

初年度産駒から牝馬三冠馬のデアリングタクトを輩出し、
次の世代からも皐月賞や有馬記念を制したエフフォーリアを出したエピファネイア

そうした活躍もあって、今年の種付料は日本で一番高い1800万円に設定されました。

しかし今年に入り、産駒の不振が続き驚異的とも言える重賞連敗数を達成してしまいました。

そしてその記録は、過去20年の間で最悪の状況に突入しそうになっています。

今回はそうしたエピファネイア産駒における2022年の重賞連敗状況と、
なぜそのようなことになってしまっているのかについて考察したいと思います。

2022年は重賞未勝利…

エピファネイア産駒は2022年に入り重賞で連敗を続けています。
昨年のホープフルステークスでの負けを含めると、その数はなんと10月10日の中央競馬終了時点でなんと57連敗。

これは過去20年において、コマンダーインチーフの60回に次ぐ2番目の記録です。

3番目がネオユニヴァースの48回ですから、かなり厳しい状況と言えそうです。

10月15日の府中牝馬ステークスにイズジョーノキセキフォラブリューテ
10月16日の秋華賞にはタガノフィナーレがエピファネイア産駒として出走を予定しており、
これらが負けると60連敗となり、コマンダーインチーフの記録と並びます。

※追記 イズジョーノキセキが勝利し不名誉な記録は回避されました。

とはいえ、エピファネイア産駒は重賞でかなり惜しい競馬はしています。

例えば10月9日の毎日王冠ではジャスティンカフェが2着に入りましたし、8月28日の新潟2歳ステークスではウインオーディンが同じく2着に入っています。

他にもデアリングタクトが宝塚記念で3着になるなど、決して絶望的な状況ではありません。

そもそも重賞にそれだけ多くの馬が出走しているということも、エピファネイアの力と言えます。

それでも勝利までたどり着かないというのは、まさに悪夢でしかありません。

しかもこの産駒の不調は、重賞だけではありません。

4歳世代は8月21日以降勝利がなく、
5歳世代に至っては8月6日以降、2ヶ月以上も勝利がない状況です。

2歳、3歳までは勝っていることを考えると、やはり成長力もしくは能力のピークが早いということが考えられるのかもしれません。

エピファネイアは成長力がない?

4歳、5歳世代が厳しいエピファネイア産駒ですが、実は2歳世代では現在リーディングサイアーとなっています。

ディープインパクト産駒がほとんどいない世代で、次の王者は誰になるのかに注目が集まっている中、
エピファネイア産駒は63頭が出走し、すでに16頭が勝利をしています。

その中でもモリアーナは、新馬を勝利した後にコスモス賞に出走し連勝をしています。

次は恐らく重賞だと予想され、そこでエピファネイア産駒の重賞未勝利という状況を破るかもしれません。

ただ、これだけ古馬になって走らないとなると、今後の種牡馬生活にも影響しそうです。

産駒が早熟で長く活躍ができないと思われてしまうからです。

もちろんこうした状況にはいくつか言い訳もすることができます。

まず1つ目は、現在の2歳世代までは種付料が250万円と安価に設定されていたことです。

初年度産駒のデアリングタクトらが大活躍をしたため、2020年に500万円、2021年に1000万円、そして2022年に1800万円と上がっていますが
2020年産までは安い種付料ということもあり、繁殖牝馬の質という面ではディープインパクトらには劣るものでした。

そのため牝系の成長力がないため、古馬になって活躍をしない産駒が生まれたということも考えられるのです。

来年デビューの世代からは、種付料が高騰したことから繁殖牝馬のレベルも上がっており
古馬になっても活躍する馬が現れてもおかしくはありません。

もう1つの理由は、新種牡馬だったため早期の活躍が求められたことです。

これはどの種牡馬の産駒も同じなのですが、初年度や2年目の産駒には早期の活躍が求められます。

特に近代競馬では2歳、3歳での活躍が重要なため、初年度から活躍馬がでないと見切られてしまう傾向にあります。

そのため配合する繁殖牝馬を早熟タイプにしたり、育成段階でも早めにデビューをさせるようにすることがあります。

その結果、産駒の多くが早熟となり古馬で低迷しているという可能性が考えられるのです。

また、新種牡馬という面では、その血統に合った育成が確立されていないということも大きいでしょう。

新種牡馬の子はまだ傾向や特性が分かっていないため、育成が難しいという面があります。

色々と悩みながら進めていった結果、早熟傾向に仕上がってしまったのではないかという推測ができるのです。

3世代目以降になってくると産駒特有の個性などが分かってきて、育成がスムーズにいくようになります。

そのためエピファネイア産駒の育成方法が確立されてきた今の2歳世代以降であれば、古馬でも活躍する馬が出てくる可能性はあります。

と、ここまでなんとか理由付けをしてきましたが、これらはほとんど新種牡馬ならすべての馬に言えることです。

しかし今のエピファネイア産駒の状況はそれだけでは説明がつかないことも事実です。

そのため懸念点も見ていきましょう。

それはエピファネイアの父、そしてエピファネイア自身が4歳までしか勝利がないことです。

エピファネイアの父であるシンボリクリスエスは4歳の有馬記念勝利を最後に引退をしており、5歳以降に走っていた場合どうなっていたかは未知数です。

また、エピファネイアも4歳にジャパンカップを勝利したものの、その年は4戦1勝という成績で、
5歳になってからはドバイワールドカップを9着となり引退しました。

このことから、5歳以降の活躍についてはまさに未知数という状況でした。

思えば母のシーザリオも3歳夏のレースを最後に引退しており、エピファネイアは早熟傾向のある血統だと言えるかもしれません。

それでも近代競馬は早くから活躍する馬が重宝されますので、エピファネイアにはこれからも種牡馬としての需要はあるはずです。

ただ、日本の中で一番高い種付料に設定されることがふさわしいかと言えば、難しいかもしれませんね。

今後のエピファネイア産駒の大物に期待したい

今後エピファネイア産駒はどうなっていくのでしょうか。

今の数世代で、早熟傾向の産駒が出ることは分かりました。

そのためファンの方のコメントにもあったように、晩成型の繁殖牝馬と配合すれば
古馬になって活躍する馬も出てくるのではないでしょうか。

種付料が上がった世代が来年以降デビューしますが、その彼らがどの様な活躍を見せるかに注目したいと思います。

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