JRAが画期的な新施設をオープン!VIESTA開設とWINSの反対運動の歴史

ウインズの次世代型施設!VIESTAが開業へ

JRAの場外馬券売り場と言えばウインズがあります。

しかし現在、このウインズに代わる施設をJRAが作ろうとしています。

それがVIESTAです。

今回はそんなVIESTAの計画や狙いについて見ていこうと思います。

JRAの仕掛けるVIESTAとは

このVIESTAという施設の最も大きな特徴は馬券の発売がないということです。

そのためJRAはこのVIESTAのことを映像提供施設と名付けています。

大型スクリーンを用意し、そこで競馬を楽しもうという訳です。

馬券を買えないのはつまらないと考える方もいるかもしれませんが、
現在多くの方はネット投票をしているため、わざわざその場で馬券を購入する必要性は薄れてきています。

そのためこのVIESTAでは大型スクリーンでみんなで応援をするという、スポーツ観戦のような形で競馬を見ることに特化したものとなっています。

飲食の提供はなく、アルコール類も持ち込むことはできないものの、それ以外は持ち込むことができます。

第一号となる施設は宮城県仙台市の中心部に、11月26日に開業する予定となっています。

こうしたスポーツ観戦のような施設ができた理由の1つは、ウマ娘などにより新規ファンが増えてきていることが挙げられます。

ゲームから入ってきたファンが、ギャンブルに勤しむ人々の姿を見て引いてしまわないように
馬と騎手によるスポーツを見る感覚でまずは楽しんでほしいというコンセプトがあるようです。

担当理事もVIESTAについて次のようにコメントをしています。
「競馬未経験の方や少し興味があってもウインズのような施設には入りにくいという方でも
気軽にお立ち寄りいただけるような施設を目指しております。
特に若い世代の皆様が快適に過ごしやすい環境を整えてまいります。

大型スクリーンから、等身大に近い大きさで映し出されるサラブレッド達の迫力や馬体の美しさを是非間近で体感していただきたいと思います」

このように、初心者の方も足を運んで来てもらいたいという気持ちからの施設のようです。

そしてもう1つ、大きな理由として挙げられるのが
「馬券を販売しないことで、各地に設置をしやすくする」ということです。

実はこれまで、ウインズの開業にあたっては多くの困難がありました。

各地で起きたウインズ新設反対運動

現在JRAの場外馬券売り場であるウインズは28箇所に設置されています。

この28という数は、3兆円の売上を誇るJRAの施設数としてはかなり少ないものです。

場外馬券売り場や競馬場がない県もあり、競馬に親しんでもらおうと考えた時にはもっと多く設置をしても良いはずです。

しかしそれができないのには理由がありました。

それは馬券を発売することにより周辺の治安が乱れるとして、多くの反対運動が起きてきたからです。

実際これまでウインズについては多くの反対運動が起きてきました。

例えば計画が消えた例として、滋賀県彦根市の事例があります。

2006年12月にウインズ誘致団体が「設置同意の請願書」を議会に提出し、採択されたものの
誘致反対の運動が大きくなり、計画は立ち消えとなりました。

また、2009年には宮城県塩竈市にある仲卸市場内にウインズを設置する計画がありましたが、
町内会や周辺住民からの反対もあり断念することとなりました。

JRAの断念の理由としては採算上の問題としていますが、こうした反対運動による影響も大きかったものと考えられます。

他にもウインズ高松の設置については平成4年に建設中止を求める裁判まで起きています。

訴訟を起こした側の主張としては、近隣住民の教育環境の破壊、交通渋滞、交通事故の増加、暴力団の台頭による犯罪の増加、および公衆衛生条件の激しい悪化が懸念されるため
設置の差し止めと、馬券の発売や払い戻しを禁止してほしいというものでした。

この時の地方裁判所の判決は、申立を却下するというものだったためその後問題なくウインズ高松は開業していますが
ウインズを新たに建設するというのはこうした近隣とのトラブルが起きる可能性が高いものとなります。

このように周辺環境の悪化を理由にこれまでウインズは多くの場所で開設を断念してきました。

その大きな理由の1つが馬券の発売、払い戻し施設があるということです。

これによりギャンブル施設という印象が強くなり、治安の悪化を心配するケースが増えていたのです。

また、馬券を発売する施設を開設する際にはその自治体の長による同意が必要などの行政手続きも必要となります。

そこで今回のVIESTAでは、あえて馬券販売施設を設けないことで設置を容易にし、かつ反対運動を抑え込んだのだと考えられます。

実際今回開業する場所は仙台駅から歩いていける場所にあり、こうした一等地にすぐ設置できるというのは大きな魅力です。

もしこの施設が成功すれば、今後VIESTAは全国各地に広がっていくはずです。

これまでギャンブル施設だからと反対されてきた地域でも、スポーツ観戦施設という名目にすることで設置ができる可能性が高まります。

大型ディスプレイで競馬を楽しむ環境が自宅の近くにできることを楽しみに待ちたいですね。

こうしたVIESTAの開業についてはファンからも多くの声が寄せられていましたのでご紹介します。

今後はウインズもこの形になっていくのかも

最近は銀行のATMもコストがかかるからと廃止されていっています。

同じ様に馬券の自動発売機もメンテナンスなどでかなりの費用がかかっているはずです。

さらには設置する際の手続きや反対運動なども考えると、
今後の流れとしては今回のVIESTAのような形が主流となっていきそうですね。

とはいえ紙の馬券は記念になりますし、形に残るものとして需要は一定数あるはずです。
せめて競馬場や一部のウインズではそのまま馬券を購入できるようにしてもらいたいところですね。

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