
例年荒れることの多いヴィクトリアマイルカップ。
2022年はG1馬が5頭参戦しレベルの高い争いが期待される。
その中でも注目なのは史上初の無敗での牝馬三冠を達成したデアリングタクト。
そして大阪杯を制したレイパパレだろう。
果たして彼女たちは今回ヴィクトリアマイルを制することはできるのか。
有力馬の取捨について過去のデータを元に見ていこう。
東京芝1600m(ヴィクトリアマイルの舞台)の血統データ分析
まずはヴィクトリアマイルの舞台となる東京芝1600mについて、有利な血統について見ていこう。

こうしてみると、ディープインパクトの活躍が目立つ。
200回近い出走回数で勝率18.2%、複勝率33.5%という数字はいかにディープインパクト産駒が東京芝1600mを得意としているかが分かる。
今回ディープインパクト産駒の出走予定馬はテルツェット、デゼル、マジックキャッスル、レイパパレの4頭。
また実績上位種牡馬の産駒は今回デアリングタクト(エピファネイア)、ディヴィーナ(モーリス)、シャドウディーヴァ(ハーツクライ)、メイショウミモザ(ハーツクライ)、アンドヴァラナウト(キングカメハメハ)、アカイイト(キズナ)、ソングライン(キズナ)、ファインルージュ(キズナ)がいる。
Expand Allヴィクトリアマイル前走レース別成績

前走がどのレースを使ってきたかもヴィクトリアマイル攻略のためには重要となる。
特に大阪杯や有馬記念などを中距離以上のG1を使ってきた馬の成績が目立つ。
これは層の厚い混合G1を戦える馬は、他と比較して実力が抜けているからと考えられる。
今回、前走が中距離以上の混合G1に出走していた馬はアカイイト(大阪杯10着)、レイパパレ(大阪杯2着)の2頭。
前々走まで入れるとデアリングタクト(QE2世C3着)、シャドウディーヴァ(有馬記念12着)、ソダシ(チャンピオンズC12着)が該当する。
また、こうした条件以外では中山牝馬Sを使った馬の成績が良い。
これはステップレースとしての間隔や、出走馬に関東馬が多くヴィクトリアマイルで長距離輸送をしないということも影響していると考えられる。
牝馬は長距離輸送を苦手とするケースも多いので、関東馬が比較的有利になりやすい。
関東馬かつ前走中山牝馬Sに出走していた馬はテルツェット(5着)が該当する。
関西馬で前走中山牝馬Sはミスニューヨーク(3着)、ローザノワール(9着)の2頭。
ヴィクトリアマイル前走からの負担重量別成績

牝馬は馬体重が軽い傾向にあるため、負担重量の増減に大きな影響を受ける。
実際に過去10年のデータを見てみると、前走から負担重量が軽減された馬は好成績をあげている。
今回該当する馬はテルツェット(56.5kg→55kg)、デアリングタクト(55.5kg→55kg)、ソングライン(55.1kg→55kg)の3頭となる。
ヴィクトリアマイル予想
これらのことを考えると、父ディープインパクト、前走中山牝馬S、負担重量減のテルツェットが本命となる。
次に父エピファネイア、前走G1、負担重量減のデアリングタクト、父ディープインパクト、前走G1、川田騎手のレイパパレなどが続く。
ソダシはそれらの要素や展開面などを考えても今回は厳しいか。
他には東京芝1600メートルを得意とするルメール騎手が乗るキズナ産駒のファインルージュや
昨年3着のディープインパクト産駒、マジックキャッスルあたりも注目に値する。

◎テルツェット
○デアリングタクト
▲レイパパレ
△ファインルージュ
△マジックキャッスル