
2022年11月13日に開催されるエリザベス女王杯。
今年は久しぶりに海外からも参戦してくるということで盛り上がりを見せています。
しかしその分、混戦で難しいレースにもなっています。
今回はそんなエリザベス女王杯についてコースおよびレース分析から
勝ち馬について予想していこうと思います。
阪神芝2200mのコース分析
まずはエリザベス女王杯が開催される阪神芝2200mの過去データを見ていきましょう。
スマートケイバのWebサイトに掲載しているコース分析から、枠・脚質・種牡馬・騎手を見ていきます。
まずは枠順です。
過去5年における傾向を見てみると、1枠が一度も勝利をしていません。
これは阪神競馬場の馬場は内側が荒れやすいことが関係していると言われており、1枠に入った馬を頭にすることは避けた方が良いでしょう。
ただ2着、3着には入っているので馬券の中に入れることは問題ありません。
特に逃げ馬の場合は自分の進路を選べるため、1枠だからと言って切り捨てる必要はなさそうです。
次の脚質を見てみましょう。
阪神芝2200mでは、他のコースと比較して差しや追い込みが複勝圏内に入りやすい傾向にあります。
これは3コーナーから直線の途中までが下り坂になっていることが理由として挙げられます。
スピードがつきやすく、前の馬が外に膨れやすいことで後ろの馬がインを突いて差して来やすくなります。
そういった点で、逃げ馬は他コースと比較すると不利ですがそれでも脚質別に見ていけば一番勝率、連対率、複勝率が高い脚質となっています。
逃げ馬だからといって避ける必要はありませんが、他の競馬場で逃げ切ったからと言って
阪神芝2200mで逃げ切れるとは限らないという点を押さえておきたいところです。
また、逆に他のコースで差しや追い込みが届かなかったような馬も、このコースでなら届くことがあるので注意が必要です。
次に種牡馬について見ていきましょう。
過去に産駒が20戦以上走り、勝率が10%を超えている種牡馬は
ディープインパクト
キングカメハメハ
キズナ
この3頭です。
今回これに該当するのは、
アカイイト
アンドヴァラナウト
スタニングローズ
テルツェット
ルビーカサブランカ
これらの馬となります。
逆にこのコースで産駒が10戦以上して勝利がない種牡馬は
エピファネイア
ブラックタイド
エイシンフラッシュ
ロードカナロア
となります。
今回これらの種牡馬の産駒は
イズジョーノキセキ
デアリングタクト
ホウオウエミーズ
これらの馬が該当します。
特にデアリングタクトは人気となりそうで、同じ舞台の宝塚記念で3着となっていますが
このコースは少しマイナスに働くかもしれません。
次に騎手を見てみましょう。
20戦以上騎乗して、勝率10%以上をキープしている騎手は
武豊騎手
川田将雅騎手
福永祐一騎手
幸英明騎手
となります。
特に川田騎手は勝率27.6%と非常に良い成績を出しています。
今回これらの騎手が騎乗するのは
クリノプレミアム
ピンハイ
サンテローズ
アカイイト
この4頭となります。
逆にこのコースを苦手としている騎手は
浜中俊騎手
松若風馬騎手
藤岡康太騎手
鮫島克駿騎手
これらの騎手があげられますが、今回騎乗する馬はいません。
こうして見ていくと、コース分析により何頭かの馬は今回除外できそうですね。
次にエリザベス女王杯に関するデータのうち、競馬場にそれほど関係なく共通しそうなものをピックアップしてご紹介します。
Expand Allエリザベス女王杯のデータ分析
まずは前走別の成績です。
牝馬は一度崩れると調子を戻すまでに時間がかかると言われています。
そのためなのか、前走が8着以下に敗れているとかなり成績は悪くなります。
前走の着順が8着以下だった馬は、過去10年で一度も3着以内に来ていません。
今回これに該当するのは
アカイイト
クリノプレミアム
ライラック
ローザノワール
これらの馬となります。
アカイイトは昨年の勝ち馬ではありますが、今回は避けた方が良さそうです。
次に、前走が重賞だったかそれ以外かで見てみましょう。
やはりG1ということもあり、出走するメンバーは強力です。
そうした中で前走が重賞でなかったような馬は過去10年で一度も勝利していません。
やはり重賞で揉まられながら結果を出しているような馬が勝利に近づくようです。
今回、前走が重賞競走ではなかった馬は
ピンハイ
ホウオウエミーズ
これらの馬が該当します。
人気になりそうな馬もいますが、ここでは残念ながら評価を落としたいと思います。
最後に見るのは年齢です。
エリザベス女王杯では4歳までの馬が活躍する傾向にあります。
これは牝馬の場合、高い実績を誇る馬は比較的早くに引退するため
3歳、4歳の馬の方が強い傾向にあります。
勝率、連対率、複勝率を見てもエリザベス女王杯においては4歳以下の馬の方が良い結果を出しています。
今回の出走馬で4歳以下は
アンドヴァラナウト
ジェラルディーナ
スタニングローズ
ナミュール
ピンハイ
マジカルラグーン
ライラック
これらの馬が該当します。
こうして阪神芝2200mとエリザベス女王杯のデータを見てみると
かなり対象の馬は絞られます。
まずは前走で阪神芝2000mの秋華賞を快勝したスタニングローズです。
相性の良いキングカメハメハ産駒で、マイナス面がありません。
鞍上の坂井瑠星騎手も現在勢いに乗っていますし、
馬券内という面では確実性の高い一頭と言えそうです。
続いてはアンドヴァラナウトです。
春のヴィクトリアマイルでは14着と大敗してしまいましたが、昨年の秋華賞3着、今年の阪神牝馬ステークス2着と
阪神競馬場で結果を残しています。
さらに今回の鞍上が短期免許で来日するライアン・ムーア騎手という点も心強いところです。
他にはマジカルラグーンも要注意です。
43時間の輸送を経てやってきたという点は心配ですが、調子は問題ないそうで良い状態でレースに臨めそうです。
今年マジカルラグーンはアイルランドオークスを勝利しており、
同じようにアイルランドオークスを勝利してエリザベス女王杯に挑んだスノーフェアリーを考えるとその能力の高さは日本でも十分通用しそうです。
ガリレオ産駒が日本で重賞0勝という点など懸念点をあげればキリはありませんが、
それ以上の魅力を持った馬だと言えそうです。
他にもナミュールは前走の秋華賞が約5ヶ月ぶりのレースでプラス20kgという状態でしたが、
スタニングローズの2着と好走しています。
叩き2戦目となる今回は、さらに状態を高めてレースに臨めそうです。
印をつけるなら
本命スタニングローズ
対抗ナミュール
黒三角マジカルラグーン
白三角アンドヴァラナウト
となります。
能力と実績で言えばデアリングタクトが強そうですが、阪神芝2200mと相性のよくないエピファネイア産駒ということもあり今回は印から外してみました。
スタニングローズが勝てば、スターズオンアースと同じG1・2勝となるので
今年の最優秀3歳牝馬はどちらになるか分からなくなりますね。
その走りに期待したいと思います。
あなたはエリザベス女王杯は誰が来ると思いますか?
ぜひあなたの予想をコメント欄にお寄せください。
最後までご視聴頂きありがとうございました。
またあなたとお会いできることを楽しみにしていますね。