
白毛馬ソダシの参戦で盛り上がりを見せるマイルチャンピオンシップですが、
今年はどの馬が馬券に絡んでくるのでしょうか。
今回はコース及びレースの過去データから
マイルチャンピオンシップで勝ちそうな馬たちについて見ていこうと思います。
阪神芝1600mの過去データ分析
まずは、SmartKeibaのWebサイトに記載している
阪神芝1600mの過去データから見ていきましょう。
まずは枠順です。
阪神芝1600mでは1枠から4枠までの勝率が高い傾向にあります。
具体的に数字で見てみると1枠の勝率が8.8%ですが、8枠の勝率は5.7%となっています。
大外枠でも勝てない訳ではないのですが、少しマイナス要素としてとらえておくと良さそうです。
次に脚質について見ていきましょう。
脚質別で見て、最も成績が良いのは逃げ馬となっています。
しかし先行勢も悪くなく、前に行ける馬であれば比較的好成績を収める傾向にあります。
また差しや追い込みの馬も他のコースと比較すると複勝率は高く、馬券内に入ってくることは考えられます。
とはいえ、差しや追い込みの成績があまり良くないことは事実ですので、
・エアロロノア
・シュネルマイスター
・ジャスティンカフェ
・セリフォス
・ソウルラッシュ
・ハッピーアワー
・マテンロウオリオン
この辺りの馬は届かないケースも考えておくと良さそうです。
続いては、得意な種牡馬と苦手な種牡馬について見ていきましょう。
産駒が100回以上走って勝率が10%以上ある種牡馬は
・ディープインパクト
・ハーツクライ
・エピファネイア
・キングカメハメハ
の4頭です。
今回これらの産駒で出走するのは
・ファルコニア
・サリオス
・ジャスティンカフェ
・エアロロノア
・ホウオウアマゾン
これらの馬となります。
次にこの阪神芝1600mを苦手としている種牡馬について見てみましょう。
過去50戦以上産駒が走り勝率が2%未満の馬は
・ジャスタウェイ
が挙げられます。
今回ジャスタウェイ産駒としてはダノンザキッドがいます。
ホープフルステークスの勝ち馬で、前走でも毎日王冠で3着という実績を持ちますが
血統的にはこの阪神芝1600mは向いていなさそうです。
続いて阪神芝1600mを得意とする騎手について見ていきましょう。
このコースで過去に100回以上騎乗して勝率が10%以上ある騎手は
・川田将雅騎手
・福永祐一騎手
・和田竜二騎手
・ミルコ・デムーロ騎手
・浜中俊騎手
・クリストフ・ルメール騎手
この6人となります。
特に川田騎手とルメール騎手は勝率が25%、複勝率が55%を超えており
騎乗するのであれば確実に押さえておく必要があります。
今回これらの騎手が騎乗するのは
・ダノンスコーピオン
・ジャスティンカフェ
・シュネルマイスター
これらの馬となります。
特にダノンスコーピオンとシュネルマイスターは人気ではありますが、馬券の中には入れておきたい馬たちとなりそうです。
次にこのコースであまり良い成績をあげられていない騎手を見てみましょう。
過去に50回以上騎乗して、勝率が3%未満の騎手は藤岡康太騎手と国分優作騎手の2名ですが
今年のマイルチャンピオンシップには騎乗予定がありません。
こうして阪神芝1600mの過去データを見ていくと、かなり騎手によって成績の差があることや
種牡馬や脚質によりある程度絞れることが分かりました。
では、マイルチャンピオンシップの過去データではどのような傾向があるのでしょうか。
例年の京都競馬場とのコースの違いによるもの以外で、レース固有の傾向と言えそうなものについて見ていきましょう。
Expand Allマイルチャンピオンシップの過去データ分析
まずは単勝人気による取捨選択です。
過去10年において、単勝人気が10番人気以下だった馬はマイルチャンピオンシップで馬券には絡んでいません。
やはりG1というレースでは、人気にならないような馬では厳しいということでしょう。
特に芝1600mという距離ではそこまで大番狂わせが起きることもなく、実力通りに決まると言えそうです。
レース直前にならないと人気は確定しませんが、今回10番人気以下だと予想される馬は
・ピースオブエイト
・ホウオウアマゾン
・エアロロノア
・ロータスランド
・ベステンダンク
・ハッピーアワー
これらの馬です。
この10番人気以下の馬に該当した場合には残念ながら馬券の対象外とした方が良いかもしれません。
次に見るのは年齢です。
過去10年で年齢別に結果を見てみると、6歳以上の馬の複勝率が低い傾向にあります。
6歳馬で3着以内に来たのは、2015年に2着となったフィエロが最後となっており
基本的に6歳以上の馬は軽視しても良さそうです。
今回6歳以上でマイルチャンピオンシップに挑む馬は
・ハッピーアワー
・ベステンダンク
これらの馬が該当します。
また、一番勝率や複勝率の高い4歳馬は
・シュネルマイスター
・ジャスティンカフェ
・ソウルラッシュ
・ソダシ
・ダノンザキッド
・ホウオウアマゾン
こうした馬が該当します。
また、G1での好走歴もマイルチャンピオンシップでは重要になります。
過去にJRAのG1で3着以内に入った経験があるかどうかで、成績の傾向は大きく代わります。
過去10年に勝利した馬はすべてJRAのG1で3着以内に入った経験があります。
やはり強い馬たちが集まるG1ですから、そこで好走歴がある馬というのは信頼ができそうです。
今回これに該当する馬は
・サリオス
・シュネルマイスター
・セリフォス
・ソダシ
・ダノンザキッド
・ダノンスコーピオン
・マテンロウオリオン
・ロータスランド
これらの馬となります。
このようにG1でも好走している馬が多いからこそ、そうでない馬は苦戦する傾向にあるようです。
最後に、過去7年で勝利した馬たちに共通するポイントについてご紹介します。
それは上半期に重賞を勝利し、夏場に休養していた馬たちです。
こうした馬はG1シーズンに向けて早くから準備していた馬ということができ、
その準備がうまくいったため勝利に結びついたと言えそうです。
今回これに該当するのは、
・ソウルラッシュ
・ダノンスコーピオン
・マテンロウオリオン
・ロータスランド
この馬たちとなります。
今回もこの傾向が継続するのかは分かりませんが、順調に駒を進めてきた馬と考えれば好走を期待できそうです。
2022年マイルチャンピオンシップ予想結論
こうしてコースやレースの過去を見ていくと、おのずと馬は絞られていきます。
まず本命は、マイナス面がなく騎手や過去の勝ち馬と同じ過程をたどるダノンスコーピオンです。
阪神芝1600mを大の得意とする川田騎手が騎乗するというのは心強く、
前走こそセリフォスに敗れてしまいましたがこれは休み明けの影響が大きかったと考えられます。
すでにG1を勝利しているように実力はここでもトップクラスです。
川田騎手のエスコートにより、勝利へと一直線へと進んでいきそうです。
そして対抗は、ソウルラッシュです。
同じようにマイナス面がなく、勝率の最も高い4歳馬という点もポジティブな評価となります。
安田記念こそ敗れてしまいましたが、これは直線で不利があったことも影響しており
スムーズであれば好結果を期待できそうです。
3番手はソダシです。
実績から言えば圧倒的で、芝1600mでは5戦5勝とパーフェクトな成績を残しています。
札幌記念、府中牝馬ステークスと連敗している点は気がかりですが、実力を出せれば勝利しても何ら不思議はありません。
そして4番手には本命と対抗に前走の富士ステークスで勝利したセリフォス、
5番手にはルメール騎手騎乗のシュネルマイスターをあげたいと思います。
