2022年の中央競馬10大ニュースランキング

2022年競馬10大ニュース

2022年の中央競馬も終わりを迎えました。

振り返ってみると今年も様々な出来事がありました。

そこで今回は2022年の競馬10大ニュースについてランキング形式で見ていこうと思います。

第10位:転向組の大活躍

第10位は転向組の大活躍です。

2022年は芝・ダートという2つの馬場の転向組による活躍が目立ちました。

まずはヴェラアズールです。

デビューの2020年から常にダートを使われてきましたが、16戦を走り2勝クラス止まりでした。

しかし2022年3月に芝2600mの淡路島特別を走るとそこから一気に駆け上がり、
芝への転向5戦目にはジャパンカップを制しました。

また、ジュンライトボルトは逆にデビューから芝を使われてきましたが、
こちらも16戦して2勝止まりという成績でした。

しかしダートに転向するとオープンへと出世し、
2022年8月から3連勝で12月のチャンピオンズカップを制しました。

このような活躍から、2023年以降も転向組が現れG1戦線で活躍する姿が見られるかもしれませんね。

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第9位:タイキシャトルなどの名馬が亡くなる

第9位はタイキシャトルなど多くの有名馬が亡くなったことです。

タイキシャトルは海外G1を含むG1・5勝をあげ、短距離馬として初の年度代表馬に選出された歴史的名馬でした。

今年28歳を迎え、8月17日に亡くなりました。

老衰により寝ている間に安らかに旅立ったものと見られています。

2022年はタイキシャトルの他にもゼンノロブロイ、ワグネリアン、サクセスブロッケンなど多くの名馬が亡くなりました。

このような記憶に残る名馬たちが亡くなるのは、やはりとても悲しいですね。

彼らの冥福を祈りたいと思います。

第8位:G1の1番人気連敗記録更新

第8位はJRA平地G1における、1番人気の連敗記録が更新されたことです。

通常1番人気は勝率が最も高く、約30%ほどと言われています。

しかし2022年は平地G1において1番人気が勝てないレースが続きました。

フェブラリーステークスのレッドルゼルから始まり、菊花賞のガイアフォースまでなんと15連敗を喫したのです。

2021年のホープフルステークスを含めると16連敗にもなります。

そうした中でこの流れを打ち破ったのが天皇賞(秋)のイクイノックスでした。

さらにイクイノックスは1番人気で有馬記念も制しており、まさに王者という圧巻の走りを見せました。

第7位:若手騎手のG1初制覇

第7位は複数騎手によるG1初制覇です。

先程ご紹介したように、1番人気が中々勝てなかったG1レースですが
その分、これまでG1を勝てなかった騎手たちが初制覇を飾りました。

まずは高松宮記念でデビュー16年目の丸田恭介騎手が勝利をあげると、
スプリンターズステークスでは7年目の荻野極騎手、
秋華賞では同じく7年目の坂井瑠星騎手、
そしてチャンピオンズステークスが9年目の石川裕紀人騎手がG1を初めて制しました。

特にデビュー10年以内の若手が3人もG1を制したというのは、今後の競馬界にとって明るいニュースとなりました。

さらに坂井瑠星騎手はその後、朝日杯フューチュリティステークスも勝利しており
次世代を担う若手として2023年以降の競馬を引っ張っていく存在となりそうです。

第6位:ベテラン馬の引退

第6位は、ベテラン馬の相次ぐ引退です。

2022年はこれまで長年競馬界を盛り上げてきた馬たちが続々と引退することになりました。

2018年にフェブラリーステークスを制したノンコノユメ、
2016年に日本ダービーを制したマカヒキ、
東京大賞典4連覇を果たしたオメガパフューム、
そしてJG1を9勝したオジュウチョウサンが2022年を持って引退すると発表されました。

特にオジュウチョウサンは、歴代最高の障害馬と言われており
グランドマーチス以来となる2頭目の顕彰馬に選出されることが期待されます。

せん馬のノンコノユメを除き、
彼らはいずれも種牡馬となる予定ですので、子供たちの活躍に期待したいところですね。

第5位:今村聖奈騎手の大活躍

第5位は今村聖奈騎手の大活躍です。

今村聖奈騎手は2022年にデビューした1年目の新人ジョッキーです。

JRA通算51勝をマークし、新人歴代5位の記録をあげました。

1年目の新人騎手が50勝以上したのは2008年の三浦皇成騎手以来で
しかも女性騎手ということもあり、大きな話題となりました。

Twitterのフォロワー数はすでに10万人を超えており、その人気はとどまるところを知りません。

すでに重賞も勝利しており、今後彼女がG1戦線で活躍することを期待したいですね。

第4位:武豊騎手が日本ダービー6勝目

第4位は、武豊騎手による史上最多となる日本ダービー6勝目です。

日本ダービーの勝利数において歴代2位が福永祐一騎手の3勝で、他の方は2勝ですから
今回の武豊騎手による6勝というのがいかにすごいことかが分かります。

また、ドウデュースのオーナーであるキーファーズの代表、松島正昭氏は
武豊騎手の「世界一の大ファン」を公言しており、
これまで所有馬のほぼすべてを武豊騎手に騎乗を依頼してきました。

そうした中で今回このタッグで日本ダービーを制したというのは、格別の想いがあったはずです。

第3位:凱旋門賞での大敗

第3位は凱旋門賞での大敗です。

日本馬悲願の凱旋門賞制覇でしたが、今年も残念ながら達成することはできませんでした。

今年はタイトルホルダー、ドウデュース、ディープボンド、ステイフーリッシュの4頭が挑みました。

特にタイトルホルダーは母系の血統からヨーロッパの重い馬場が合うと思われていましたが、
20頭中11着となりました。

今年はレーススタートの直前に雨が降ってしまい、かなり特殊な馬場となってしまいました。

それさえなければと思ってしまいますが、全ての出走馬にとってそれは同じです。

今後も日本馬による挑戦は続くと思いますが、次こそは勝利を飾ってほしいですね。

第2位:大物騎手の相次ぐ引退

第2位は大物騎手の相次ぐ引退発表です。

一人目は福永祐一騎手です。

福永祐一騎手は、JRAの調教師試験に合格したため2023年2月を持って騎手を引退することが決まりました。

これはJRAのルールにおいて騎手と調教師を兼務することはできないからです。

福永祐一騎手はこれまで史上4人目となるJRA重賞150勝や、
歴代最長となる13年連続100勝といった記録を残しました。

またコントレイルでの三冠達成など、多くのファンの記憶にも残る騎乗を見せてくれました。

今後は調教師としてコントレイルらに並ぶような名馬を育てて欲しいですね。

また、他にも世界一のジョッキーとして長年活躍したランフランコ・デットーリ騎手も引退を発表しています。

これまでラムタラやドバイミレニアム、ファンタスティックライトなど世界的な名馬に騎乗してきたデットリー騎手は
Twitterなどで2023年一杯で引退する意向を表明しました。

日本でもジャパンカップ3勝、ジャパンカップダートを1勝しており
その腕は吉田照哉氏が「デットーリが乗ると5馬身違う」と語るほどでした。

そんな彼も来年で53歳となることもあり、ステッキを置くこととなったようです。

第1位:3最世代の大活躍

2022年の中央競馬における10大ニュース1位は、3歳世代による活躍です。

今年の3歳世代は非常にレベルが高く、古馬に混じっても活躍を見せました。

まずはマイル路線ではセリフォスが安田記念4着となり、秋にはマイルチャンピオンシップでG1初勝利を飾りました。

また、スプリント路線ではウインマーベルがスプリンターズステークスにおいて、ジャンダルムとクビ差の2着と惜しい競馬を見せました。

ダート路線でもチャンピオンズカップでクラウンプライドが2着、ハピが3着となり新世代が台頭しています。

さらに牝馬路線ではエリザベス女王杯では12番人気ライラックが3着、3番人気ナミュールが5着と健闘し、
JBCレディスクラシックではヴァレーデラルナとグランブリッジによる3歳馬のワンツーとなりました。

そして中・長距離路線ではイクイノックスが天皇賞(秋)、有馬記念と連勝し見事頂点に立っています。

このように各路線において今年は3歳馬の活躍が非常に目立ちました。

特にイクイノックスは皐月賞・日本ダービーをともに2着とし、
天皇賞(秋)、有馬記念を制したことから年度代表馬に選出されることが有力視されています。

こうした3歳馬の活躍が、今年の競馬界における一番のトピックだったのではないでしょうか。

このように振り返ってみると、2022年の中央競馬も様々な出来事がありました。

競馬を盛り上げてくれた馬や関係者の方々に感謝したいですね。

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