京都競馬場はどう変わる?グランドオープン最新情報

京都競馬場グランドオープン

2020年から改修工事に入っていた京都競馬場も、2023年4月22日にグランドオープンを迎えます。

オープンが非常に楽しみですが、一体何がどのように変わったのでしょうか。

今回はそんな新京都競馬場について現在分かっていることと、
これにより競馬がどう変わるのかについて見ていきたいと思います。

ファンの入る場所はほぼすべて建て替え

京都競馬場の改修工事が約3年ほどかかっています。

これだけの年数をかけたのは、それだけ大掛かりな工事だったからです。

ファンの入れる場所の多くは建て替えや、形状の変更が伴っており
まさに新しい競馬場と言える状況となっています。

まずはスタンドの建て替え工事です。

これまでファンの方が室内で競馬を楽しむ場所として7階建てのスタンドがありました。

今回これを建て替えて6階建てのスタンドにしました。

7階から6階に小さくなっていますが、これはバックヤードが小さくなったことにより
フロアごとのファンの行き来できるスペースが広くなったためです。

なぜバックヤードを小さくできたかと言うと、今回の新しい京都競馬場は
UMACA投票を中心に設置しているからです。

投票窓口自体は増加していますが、現金による投票窓口を半分以下にしています。

そのため現金を取り扱う人員の多くが必要なくなりました。

それによりバックヤードを大幅に縮小することができたようです。

こうしてスペースが生まれたことで、座席と座席の間隔もゆったりとしファンの方が快適に過ごせるようになる予定です。

また、入場券もQRコードにする予定で、他の競馬場で見られる入場券をちぎってくれる方たちはいなくなりそうです。

このように京都競馬場は今回のリニューアルにより、最新設備を積極的に取り入れるようにしているようです。

こうしたUMACAを中心にする施策に合わせて、JRAではUMACA投票によるポイントキャンペーンを実施します。

京都競馬場がオープンする週から、UMACA投票をした場合、購入金額の0.5%をポイントとして付与します。

0.5%程度だとたとえ100万円賭けても5000円のポイントにしかなりませんが
積極的にキャンペーンも実施していき、UMACAの方がお得だとして現金投票を少なくしていきたいようです。

どうしてJRAがUMACAを積極的に推進したいのかについては別の動画でまとめていますので、よろしければそちらをご覧ください。

このようにスタンドの建て替えに伴い最新設備を導入している京都競馬場ですが、変更点はそれだけではありません。

パドックもこれまでの円形から、楕円形へと変更します。

円形の場合、常に馬はカーブを曲がることになり真横からの馬体をファンが見る時間が少なくなっていました。

そのためファンの方から「馬体が見づらい」との声があがっていたそうです。

これを他の競馬場と同じ様に楕円形にすることで、多くのファンが馬体を真横からしっかりと見られるようにしています。

また、スタンドの2階には360度パドックを取り囲むパドックリンクが新設されます。

これにより上からでもしっかりとパドックで馬を確認することができます。

他にも馬場も全面的に改修をしています。

芝コースは55cm掘り下げられ、砂利、山砂、セメントや石灰などの改良材を含む砂の3つの層を作り、その上に芝を張りました。

これにより馬の脚への負担が軽くなることが見込まれています。

京都競馬場では天皇賞(春)や菊花賞など長距離のレースが開催されます。

過去には2018年に天皇賞(春)を優勝したレインボーラインが、レース直後に故障を発生し引退となっており、
長い距離を走る上で脚の負担を軽減させることは重要な課題の1つでした。

今回の改修により、そうした脚への負担が軽減されることで故障率が減少することが期待されます。

また、京都競馬場の外回り4コーナーはカーブがキツいことで有名でしたが、それが今回緩やかになります。

これも脚への負担を抑える効果が期待できそうですし、これまでこのカーブを苦手としていた馬も、スピードを落とさずに曲がれるようになるはずです。

さらにダートも砂の入れ替えなどをしており、これらのことからリニューアル後にレース傾向が変わる可能性があります。

コースの形状自体は大きく変わらないため、枠順の有利不利はこれまで通りとなりそうです。

ただ、脚の負担が軽減されるということは馬場が柔らかくなるということでもあります。

そのためもしかするとこれまでよりもパワーが必要となる可能性があります。

これまでよりもパワーのある体重の重い馬が活躍をするのかもしれませんね。

このようにファンにとっても様々な面が変わっていきます。

そうした中で、細かいことかもしれませんが競馬場へと足を運ぶファンにとっては大事な
飲食店の情報などは広報されておらず他のメディアも報じていませんでした。

そこで次からは、JRAの資料を読み解き他ではあまり紹介していないことを見ていこうと思います。

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京都競馬場に入る飲食店は?

京都競馬場のスタンドが新しくなることで、そこに入る飲食店も一新されます。

具体的にまだ店舗名が公表されてはいないのですが、何か情報はないか調べてみました。

すると、JRAは政府が全額出資する特殊法人ですから
そのホームページには入札や公募の結果が公表されていました。

そうした資料を見ていくと、競馬場内のレストランやテイクアウトのお店の大半は既に決まっていることがわかりました。

その公募結果で判明している会社から推測すると、
新スタンド2階に花家食堂
新スタンド3階に養老乃瀧
新スタンド3階の指定席エリアにCoCo壱番屋
新スタンド4階に、餃子の珉珉本店
がそれぞれ入りそうです。

※あくまで予想です。

CoCo壱番屋や珉珉本店はチェーン店ですが、新スタンド2階の花家食堂は京都伏見の稲荷参道で100年近く続く食堂です。

本店ではいなり寿司や、きつねうどんなどが有名で、他にはうずらの串焼きなども販売しています。

以前の京都競馬場でも「れすとらん花家」という食堂を運営しており、うどんや丼ものを扱っていました。

新しくなった京都競馬場でも恐らくこれらが提供されるものと考えられます。
京都ならではのお店が入るというのは嬉しいところですね。

他にもいくつかの食堂やレストランが入る予定ですが、
それらは複数の飲食店ブランドを展開している企業が入る予定のため何の店舗になるのかは特定できませんでした。

また、1階にはファストフードプラザというフードコートのような場所が設置されます。
これも以前の京都競馬場にもありましたが、出店する店舗は変わりそうです。

そこも公募結果に掲載されている会社から類推すると、
吉野家やバーガーキングなどが出店しそうです。

以前の京都競馬場ではモスバーガーが出店していましたが、
今回はバーガーキングが入ることとなったようです。

他には競馬場ではおなじみの銀だこもスタンド2階に出店する予定です。

さらにスタンド1階には、テイクアウト形式で安井商店という酒屋さんが入る予定となっています。

以前の京都競馬場ではYASUIという店名でドリンクやおつまみを販売していました。
新スタンドでも恐らく同様のものを販売してくれそうです。

こうした飲食店舗は公募結果から推測したもので確実ではありませんが、
オープンしたらこれらのお店にも足を運んでみたいところですね。

その他の京都競馬場に関する情報

その他に公募をしていて気になったものたちをいくつかご紹介します。

まずは2023年1月1日から12月31日まで、大阪の京橋駅で京都競馬場に関する広告を掲載する予定のようです。

京都競馬場が新しくなりグランドオープンすることを、ここでプロモーションをするものと見られます。

また、京都競馬場グランドオープンプロモーションを博報堂関西が2900万円で落札しています。

金額的にそこまで大きなことはしないかもしれませんが、京都競馬場グランドオープンに向けて盛り上げてくれることを期待したいですね。

他には、パドックビジョン機器一式というのを2022年6月に、NECネッツエスアイが1億5950万円で落札しています。

これは恐らくパドック内に設置される大型ビジョンで、パドックにいる各馬の様子やオッズなどを表示するものと思われます。

約1億6000万円するビジョンですから、かなりの大型サイズと見られます。

こちらも完成後に確認し、それだけの価格がしたビジョンなのだと感じたいところですね。

他にも厩舎に酷暑対策のため空調やミストを整備したり、愛称をセンテニアル・パーク京都競馬場にするなどといったことも発表されています。

このように大きく変化する京都競馬場には、ぜひ足を運びたいところですね。

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