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2024年の騎手エージェントが発表!そこから見えてきた今年飛躍を期待できる騎手は?

騎手エージェント

騎手にはエージェントがつくことが普通になりました。

そしてこのエージェントの営業や人脈により
騎手の成績が大きく変わると言っても過言ではない状況です。

そんなエージェントはJRAで定期的に発表されており
2024年もどの騎手にどのエージェントがついているのかが一覧で掲載されました。

今回はそうした有力エージェントを軸に、
どの騎手が活躍しそうなのかを考えていきたいと思います。

ルメール騎手、川田騎手はエージェント変わらず万全の体制

まずは、ルメール騎手のエージェントについて見てみましょう。

ルメール騎手は昨年に続き豊沢信夫氏と契約しています。

この豊沢氏は競馬ニホンの記者で、
これまでにはデムーロ騎手や、浜中俊騎手なども担当していました。

現在は、ルメール騎手の他に武豊騎手、浜中俊騎手、
そして泉谷楓真騎手と契約しています。

この騎手の並びでいくと
まずもっとも良い馬をルメール騎手に配分し
そこからこぼれた馬を武豊騎手と浜中騎手に振り分け、
さらにその後に泉谷騎手に騎乗依頼を渡すといったところでしょうか。

もちろん武豊騎手には多くの指名依頼があるはずなので、それは別途受けていると考えられます。

武豊騎手は、2018年にこれまで契約していたエージェントが引退したことから
2019年より豊沢氏と契約しています。

すると、2018年は76勝でしたが2019年には111勝、
2020年には115勝と一気に成績を伸ばしました。

こうしたことを考えるとやはりエージェントの力というのは
非常に重要なのだと認識させられますね。

そしてそのエージェントを今年も変更しなかったことから、
ルメール騎手は引き続き順調に勝ち星を伸ばしていきそうです。

また、ルメール騎手とリーディング争いをする川田将雅騎手も、
昨年に引き続き競馬ブック記者の井上政行氏とエージェント契約を結んでいます。

井上氏は現在川田騎手と、団野大成騎手と契約をしています。

これまで井上氏は川田騎手のみと契約していましたが、2023年に団野騎手と新たに契約を結んでいます。

これにより団野騎手は2022年の30勝から2023年には50勝にまで勝ち星を伸ばしています。

また、ファストフォースによりG1制覇を果たしています。

このように、腕が良い騎手であれば有力エージェントと契約することで一気に飛躍することが期待できます。

では、この豊沢氏や井上氏と並び注目されている有力エージェントはどの様な騎手と現在契約しているのでしょうか。

有力エージェントの契約騎手は?

こうしたエージェントの中でもっとも注目されているのが、
競馬ブックの元記者である小原靖博氏です。

かつては福永祐一騎手や、川田将雅騎手、四位洋文騎手などとエージェント契約を結び
多くの有力馬を調達してきました。

特に今年厩舎を開業する福永祐一氏は、13年連続で100勝をあげており、
その時に「達成できたのは小原氏のおかげ」とコメントしています。

そのような日本でも有数のエージェントである小原氏は現在どの騎手と契約しているのでしょうか。

一覧を見てみると、岩田康誠騎手、岩田望来騎手、今村聖奈騎手、
そして短期免許で来日しているR.キング騎手を担当しています。

特に岩田望来騎手は、2022年103勝、2023年113勝と2年連続で100勝超えを達成しており、
小原氏の調達してきた馬で見事に結果を残しています。

また、キング騎手も来日した初週に2勝しており、順調に成績を伸ばしそうです。

では今回もしくは少し前からエージェントを変更した騎手は誰がいるのでしょうか。

それにより、2024年の成績がどのように変化するのかという点も見ていきたいと思います。

2024年にエージェントを変更した騎手は?

まずは2023年12月から2024年1月にかけて変更のあった騎手を見てみましょう。

年末年始に大きく動くという騎手が少ないためか、
そこまで多くなかったのですが
丸田騎手が、町田周平氏との契約を終了させて現在はエージェントをつけないことにしています。

町田氏は元々トウショウ牧場に勤めていた方で、
牧場の閉鎖にともない専業エージェントとして活動されています。

2024年1月時点では、佐々木大輔騎手と契約を結んでいます。

佐々木大輔騎手は昨年大ブレイクを果たし68勝をあげました。

そのため町田氏が集めた有力馬は佐々木騎手の方へ行ってしまうため、
丸田騎手は契約を終了したと推測することができます。

もしくは町田氏が佐々木騎手に専念したいと考えた可能性も考えられます。

丸田騎手は今年17年目ですが、2020年から4年連続で10勝台と低迷しています。

そうした中で、心機一転のためエージェントをつけず
自ら営業をしていくスタイルに変えたとも考えられます。

実際その成果か、1月の1週終了時点ですでに2勝しており、このままのペースでいけば
ここ最近の勝利数を大きく超えることができそうです。

エージェントとの契約を終了したことにより、
丸田騎手は飛躍の年となるのかもしれません。

また同様に、大久保友雅騎手も坂上玄氏との契約を終了し自力で営業をしようとしています。

大久保騎手は今年3年目ですが、
1年目に3勝、2年目は0勝と厳しい結果に終わっています。

そのためなんとか浮上のきっかけをつかむために、
自ら足を動かして営業していくスタイルに変えようとしているのかもしれません。

こちらも、今年その努力が実るのか注目したいところです。

また、1月に変更したのではありませんが
ここ最近動きがあった騎手についても見てみましょう。

まずは西塚洸二騎手です。

西塚騎手は、昨年6月に先程ご紹介した小原氏とエージェント契約を結び、
成績を向上させました。

美浦所属の騎手ですが、契約以降は栗東の馬に乗る機会が増え、
今後も期待されていました。

しかし11月に小原氏との契約を終了し、
競馬ブックの甲斐弘治氏と契約することにしています。

甲斐氏は他にデムーロ騎手、服部寿希騎手、
松本大輝騎手と契約をしています。

この並びであれば、デムーロ騎手の次に良い馬が回ってくるはずで、
昨年の15勝を超える活躍を期待したいところです。

またデムーロ騎手もこの甲斐氏にエージェントを変更した効果が出てきたのか、
昨年の後半から調子を上げています。

鎖骨の手術をしにイタリアに一時帰国するとのことですから、
体調も万全に整えた春頃からデムーロ騎手が大舞台で躍動する姿が見られるかもしれませんね。

ちなみにこれまで3年半にわたり甲斐氏と契約していた吉田隼人騎手は、
昨年6月に大谷博毅氏と新たにエージェント契約を結んでいます。

吉田隼人騎手は昨年5月にソダシを乗り替わりとなり、大きな話題となりました。

6月にエージェントとの契約を終了していることを考えると、あくまで推測ですが、
このあたりで何かあったのかと考えてしまいますね。

このように騎手たちもよりよい成績をあげるために、エージェントを変更しきっかけをつかもうと必死であることが分かりますね。

競馬は勝負の世界ですから、結果が出なければどうしようもありません。

だからこそ、有力馬を集めてきてくれるエージェントの存在は非常に重要ですし、
エージェントと良い関係を築いていくことが、騎手の安定した成績につながっていくことになりそうです。

色々と見ていったため、まとめると
ルメール騎手や川田騎手などのトップジョッキーは今年もエージェントを変えておらず、
安定した成績が見込めそうで
他にはデムーロ騎手や、吉田隼人騎手など
昨年の途中にエージェントを変更した騎手が今年どうなるのか、
そして、エージェントをつけずに自分で営業をすることにした騎手たちが
どのような成績になるのか。

この3点に注目して競馬を見ると、より楽しくなるかもしれませんね。