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2024年から競馬が一新!変わること、新たに始まることまとめ

ついに2024年が始まり、競馬も1月6日からスタートします。

昨年は無料ライブ配信や京都競馬場のリニューアルオープンなど
多くの新しい出来事がありましたが、
今年もそれに負けないくらい多くの取り組みがあります。

今回はそんな2024年に始まる新たな出来事や、ルールなどについて見ていこうと思います。

ダート三冠競走が開始

2022年にJRAとNARが発表したダート三冠構想。

2023年から2歳戦がスタートしていますが、
いよいよ2024年にそのダート三冠競走が開催されます。

これまで芝では中央競馬の三冠、牝馬三冠がありましたが
地方競馬ではJRAのような全国的な三冠競走は存在していませんでした。

これを改善するため発表されたのが、
ダート三冠路線を中心とした2歳3歳競走の体系整備です。

羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートクラシックの3つをダート三冠競走とし、
そこに向けたトライアルレースなどを整備しました。

これにより、地方馬だけでなく
中央馬も参戦してのダートの頂上決戦が行われることとなります。

トライアル競走の第一弾はブルーバードカップで、1月17日に開催されます。

羽田盃と同じ大井のダート1800mとなっており、
地方馬が1着になれば、羽田盃への優先出走権を得ることができます。

また中央馬もここで賞金を稼げば
クラシックへのローテーションが非常に楽になります。

昨年は南関東の三冠をミックファイアが無敗で勝利しましたが、
ダート三冠の初年度は一体どの馬が栄冠に輝くのでしょうか。

今から本番が楽しみですね。

夏競馬で新たな暑熱対策

これまでJRAでは馬の熱中症対策に取り組んできました。

その流れを2024年はさらに加速させます。

まず1つはダービーにおける装鞍所集合時刻等の変更です。

ダービーではこれまで装鞍所集合時刻が発走時刻の80分前でしたが、
70分前になります。

また、パドック周回時間が約23分から約18分に短縮されます。

これまではダービーは競馬の祭典という観点から長い時間をとっていましたが、
3歳馬とまだ若いことから、
5月下旬であっても負担になるという観点で短縮されることになりました。

そしてもう1つが、競馬開催の二部制です。

7月27日から8月4日の新潟開催において、暑い時間帯に休止時間を設けることとしました。

具体的には1レース目を9時35分発走として、そこから5レース目を11時35分発走とします。

そしてそこから休止時間を設け、6レース目を15時10分発走とします。

最終の12レースは18時25分発走を予定しています。

また、準メインレースとメインレースの発走時刻を従来から変えないため
準メインを15時10分発走の6レース目、メインを15時45分発走の7レース目とします。

このように、夏の暑い時間帯はレースそのものを行わないとするのは
JRAにとってかなり大きな決断と言えます。

土日の昼間の時間帯からずらすことにより馬券の売上が低迷する可能性があるからです。

さらに地方競馬には、JRA開催の後にレースをすることで馬券売上を確保するところもあり
そこへの影響も考えられます。

おそらくそれらの影響を検証するために、今回新潟での開催に絞って行うものと考えられます。

この検証の結果、馬券の売上などに問題がなければ
2025年以降は更に開催日や開催場所を拡大して行うはずです。

複数のG1開催が阪神から京都へ

阪神競馬場がリフレッシュ工事を行っている関係で、
例年であれば阪神で開催される日程が京都や中京へと振り替えられます。

また、芝の品質を維持するために中京開催と小倉開催の日程を交代するといったことが行われます。

さらに例年なら阪神で行われる宝塚記念や朝日杯フューチュリティステークスは、京都で開催されます。

今回の阪神競馬場の工事は2023年秋から2025年春まで行われる予定です。

工事の内容としては、観覧席のリニューアルや、
スタンド内の再整備、ファミリーゾーンの充実、さらに検量エリアの改修などがあります。

工事期間を考えると外観こそ大きく変わらないものの、中身はかなり変わってきそうです。

京都競馬場のリニューアル工事が終わったかと思えば、次は阪神競馬場と慌ただしいですが
これにより関西の主要競馬場が両方とも新しくなります。

そうなると次は、中山競馬場がリニューアル対象となるかもしれませんね。

もし本当にそうなった場合、有馬記念や皐月賞などが東京競馬場などに変更するでしょうから
かなり大きな出来事となりそうですね。

3歳馬の重量が引き上げられる

こちらはダート三冠と同様に2022年に発表済みでしたが、
2024年度の競馬開催から3歳馬の馬齢重量の引き上げが実施されます。

これまでは牡馬は9月まで56キロ、10月から12月までは57キロ、
牝馬はそこから2キロ減と設定されていました。

それが2024年からは通年で牡馬57キロ、牝馬55キロとなります。

これにより、別定重量を採用している3歳限定のG3における負担重量が変更されます。

具体的にはフェアリーステークスやシンザン記念などの11レースが対象となります。

負担重量の引き上げは騎手の健康のためと言われています。

騎手の中には減量をしなければ馬に騎乗することができないケースがあります。

例えば2023年に引退した松田大作騎手は、非常に減量に苦労していたと言います。

また、将来性あふれる人物が騎手になろうと考えたとしても
体重制限により目指すのを諦めるといったこともあります。

そのような優秀な人材を逃さないこと、
そしてすでに騎手になっている人の健康を守ることを目的に、
負担重量が引き上げられることになります。

佐賀競馬でJBCを開催

JBCはもともと各地方競馬場持ち回りで開催するものだったのですが、
これまでの23回中9回が大井競馬場で開催されており、
他の南関東の競馬場を合わせると14回と半数以上を占めています。

そうした中、2024年は初めて佐賀競馬場で開催されることが決定しています。

佐賀競馬は最近かなり好調で、2022年終了時点で過去最高の売上を記録しています。

そのような状況から、JBCの賞金を一部負担することも可能となり、
ついにJBC開催を行うことができるようになりました。

佐賀競馬は佐賀県鳥栖市にある競馬場で収容能力1万5000人の小さな競馬場です。

東京競馬場が約22万人、大井競馬場の収容人数が6万350人ということを考えると、
その規模感が分かります。

コースも1周が1100mしかなく、それ以上の距離のレースは2周する必要があります。

この競馬場で開催されるダート交流重賞はこれまで
サマーチャンピオンと佐賀記念といういずれもG3のレースのみでした。

ここにJBCというG1レースが1日に3つも開催されることとなるのですから、
まさにお祭り騒ぎとなりそうです。

JRA70周年記念事業を開始

2024年は、1954年に日本中央競馬会が創立されてから70周年の節目の年にあたります。

そのためこの70周年を記念したイベントやキャンペーンが色々と行われます。

その中でも注目なのが、JRAウルトラプレミアムです。

全投票法の払い戻し率を80%に設定したうえで、
すべての払い戻し金に売り上げの5%相当額が上乗せされるというキャンペーンです。

またG1当日の対象レースはメモリアルヒーローの馬名が冠され
「JRAウルトラプレミアム 馬名カップ」として実施されます。

すでにその馬たちは決まっており、例えば日本ダービーはディープインパクト、
有馬記念はオルフェーヴルなどとなっています。

JRAは毎年こうした何かしらの周年事業を行っている印象ですが、
その中でも今年は特に払戻率還元のキャンペーンが強いように見えます。

これも馬券売上が好調だからこそできることかもしれませんね。

このように、今年も競馬界では色々なことがありそうです。

ファンとしては全力で今年も競馬を楽しみたいところですね。